【日本の下水道を任せて】クモ型ロボットが下水道を整備するぞ

毎年、ロボットコンテストというのをNHKで流しているけれど、最近見てないから、いつやっているのかわからなくなってしまった。割と興味はあるのだけれど。

様々な課題をこなしていくために各高校がアイディアを出して、機体を作っていく。だいたいのロボットの足はだいたい車輪を採用している。電気のモーターで縦横無尽に走るには車輪の方が小回りがきいたり、軽いから、安定性をあげるために増やすことも出来る。安定性と走破性をとるなら無限軌道ことキャタピラが一番なんだけれど、キャタピラは重いのでスピードを競う競技にはちょっと向いていない。

悪路の走破としたら、キャタピラもいいけれど、クモの様な多脚歩行式もすてがたい。ただ、構造が複雑だからメンテも大変だし、こわれやすくもなるだろう。でも、格好いいんだけどな。


日本の株式会社テムザックは人手不足が叫ばれる様座な業界において、人と共存しながらより実用的な業務を遂行するワークロイドの開発を重ねており、今回、道路下水管整備会社から依頼を受け、下水道点検の作業効率を助けるクモ型「SPD1」を開発した。

1970年代から急激に整備されだした下水管渠が老朽化している状況を考慮して「SPD1」は開発された。

全国で下水道管渠の総延長は約49万キロあり、そのうちの約2.5万キロは耐用年数の50年を経過している。総延長の約8%なので、ちょっと見過ごせない割合。そして、10年後は8.2万キロが、20年後には19万キロとなっている。

しかも、下水道工事現場では慢性的な人手不足が顕著になっており、点検や修繕が完了する見込みが立っていない。

これのいいところは純国産性で、従来の下水道管内を調査する機器の9割がタイヤ走行式のカメラ車にたいして、走破性に優れた多脚式歩行式を採用し、そのことで、異なる直径の管もこれ一台で走行が出来る。

ロボットは単体でも複数台でも調査や作業が可能であり、一台ずつ前方確認、調査箇所記録、必要箇所への作業と役割分担が出来る。

視界を映すカメラは360度カメラを搭載しているので、フレームを動かす必要も無く一目でわかりやすい。

そして、ゲームコントーラーで操作が可能。XBOXでもPSでも、HORIパッドでも操作ができるのが素晴らしい。優れた能力を持つ機体でも大事なのはコントローラーの使い勝手なんだ。これの善し悪しでゲームハードの明暗を分けたこともあるのだ。

サイズは21㎝x25㎝x25㎝で3.5キロ。人間が入れない様な場所も入ることが出来る。

現在はプロトタイプだけれど、製品発表は実証実験を終えてから来年になるらしい。

リモートコントロールが出来るのだから、特に都市部ならば自宅にいてリモートコントロールも可能だろう。でも、地下は何があるかわからないからやはり有線が確実か。中継基地を使えばリモートも出来るか。

リモートコントロールでこのような仕事が出来る様になれば、リモートだけの雇用枠で、仕事を任せるといった体系も出来るのでは。建築や下水の現場でも活躍できるだろうけれど、この手の仕事はしばらく減らないだろうし、小銭を稼ぐ感覚でゲームコントーラーを手にして、バイトをするなんてことも出来るかもね。


#日本の研究

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