【歯が抜ける夢の真相:身体と心の関連性】歯が抜ける夢を見たのは歯がおかしかったからだぞ

夢の中で歯が抜ける不思議な体験、一度は誰もが経験したことがあるのではないでしょうか?この奇妙な夢がなぜ多くの人に共通するのか、その理由について興味を持ったことはありませんか?『Frontiers in Psychology』誌に掲載されたある研究が、この歯の夢と睡眠中の歯の刺激との関連性を明らかにしています。

歯が抜けたり折れたり、腐ったりする夢は、夢の中で最も頻繁に出てくるテーマのひとつです。以前の調査によると、約39%の回答者が少なくとも一度は歯の夢を見たことがあると報告しています。歯の夢は研究者を困惑させてきました。なぜなら、夢は日常の心配事や体験に由来するという「連続性仮説」と一致しないように思われるからです。

ネゲブ・ベングリオン大学の意識と精神病理学研究所の所長であるニリット・ソファー=ドゥデク氏は、「この最も普遍的な夢が、現実の成人の経験をほとんど描写しないことは非常に謎めいている」と語っています。彼女は、「夢見の連続性原理は、これらの夢の中心的な説明にはなりえず、別の原理を同定する必要がある」とも述べています。

この研究では、ネゲブ・ベングリオン大学の研究者らが210人の大学生を対象に調査を行いました。夢のテーマ、心理的苦痛、歯への刺激、睡眠の質など、さまざまな要因を評価するための質問票を実施しました。

その結果、歯が抜ける夢を見た人は、起床時に歯、歯茎、顎の圧痛や緊張感を訴える可能性が高かったことが明らかになりました。睡眠中の歯ぎしりと歯の夢との間には有意な関連性が見られました。つまり、歯の夢は起床時の口の不快感と関連している可能性が示されたのです。

しかし、興味深いことに、歯ぎしりは歯の炎症と関連しているにもかかわらず、この相関関係は観察されませんでした。研究者らは、多くの人が睡眠中に歯ぎしりをしていることに気づいていないが、覚醒時に口腔周囲の感覚に従って歯の刺激を意識する可能性を示唆しました。

この研究の結果は、歯が抜ける夢が単に心理的なプロセスだけでなく、身体的なプロセスも反映していることを示唆しています。これらの夢は、純粋に心理的症状を象徴するのではなく、身体的な根拠がある可能性があります。

しかしながら、この研究には限界もあります。サンプルは大学生中心であり、他の集団への一般化可能性が制限されている可能性があります。また、

歯ぎしりや歯の刺激に関する評価は自己報告に依存しているため、その正確性には限界があります。

今後の研究では、より幅広い年齢層や背景を持つ多様なサンプルを用いることが望まれます。また、歯に関連する身体感覚をより詳細に調査することで、この夢と身体的刺激との関係をさらに理解する努力が求められます。

結論として、この研究は歯の夢の背後にある謎に光を当てるものであり、これらの夢が単なる心理的なプロセスだけでなく、身体と潜在意識との複雑な関係を反映している可能性を示唆しています。夢の中の鮮明なイメージと口の中の身体的感覚との間には何か関係があるのかもしれません。今後の研究でその真相が明らかにされることを期待します。

ChatGPTより作成


歯が抜ける夢を見るのは、大事なものを失う暗示であると、夢占いか何かの類いで見かけたことがある。そういった暗示は占いじみていて、信憑性はあまり感じないし、なぜ脳がそれを見せるのだろうと考えると、歯というモノが普段から気にしていないけれど、大事なものだからという認識の元、脳が夢の中で見せているという夢判断的な解釈もできなくはない。

夢判断はフロイトという心理学の超有名人が提唱したモノで、夢とは潜在的な願望を充足させるモノで、自己表現の類いのモノであるという。ただ、この夢判断の内容はなにかと性のイメージばかり結びつけていて、むかし、その手の本を斜め読みしてきたけれど、今思うと「それはあなたの感想ですよね」という結論に行き着きそうになる。

まあ、フロイトの心理学は女性のヒステリーを研究している背景もあるから、そういった性欲のはけ口が夢に出たという結論に至ったのは、数々の女性の症例を解釈し、当てはまってきたからというのもあるんだろう。

歯が抜ける夢を見た後のコンディションを調査したというのは、面白い着眼点だと思った。たしかに、そんな夢を見たら知識があれば、夢判断のことを思いつくだろうけれど、それを知らなかったら「歯が痛かったんじゃね?」って思うね。


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