【イヤフォンで入力】音漏れを利用したヒアラブルデバイスを開発したぞ

https://www.wiss.org/WISS2022Proceedings/data/12.pdf

ノイズキャンセリングイヤフォンという、周りの音を逆位相で限りなく無音になった状態で、音楽を聴くことが出来るちょっとすごいイヤホンがあるのだけれど、ものの試しにちょっといいものを買ってみたら、本当の静寂をというものを感じてしまった。自分らのまわりはたくさんの音にかこまれており、脳が取捨選択をして聞こえていないふりをしていたのだ。

その素晴らしさを知ったのが数年前でまだ有線でつなぐものばかりだったので、割と大事に使っていた。知ってる人にこれを使わせるとやっぱり驚かれた。

ところが、最近になってノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンをよく見かけるようになった。自分が大事に使っていたものはとっくに時代遅れのも担ってしまった。

とはいえ、このワイヤレスイヤフォンは十中八九片割れを無くしてしまいそう。正直使ってみたいけれど、紛失するリスクの方が大きいと感じているので、そこまで欲しいとは思っていない。


筑波大学と北海道大学の研究グループはイヤフォンの音漏れを利用したハンドジェスチャー入力を提案した。耳を覆い被せるように手を添えることで、その反響音からパターンを識別する。

昨今、次世代のウェアラブルデバイスとして「ヒアラブルデバイス」というものが注目されている。ヒアラブルデバイスとは、これまでの音楽鑑賞や通話機能だけで無く、音声ガイドやメッセージの読み上げなどの機能が搭載されると考えられている。

今回の研究はヒアラブルデバイスの音漏れが、手と耳介(耳たぶ)で形成される空間内を反響することに着目。耳介反響音を測定、解析することで原罪の手の形を認識する手法を開発した。

どういうことかというと、耳を手で覆う時に空間を残すか、空間を残さずに密閉するか、手前だけを覆うか、聞き耳を立てるように後ろを覆うか、耳たぶに手のひらを近づけるだけか、などの手の形で異なる空間の反響を識別することで、ジェスチャー入力を実現する。

実験では市販のイヤフォンと別のマイクをくっつけて、試作品を作った。有線接続したマイクは反響音を録音して、PCに記憶させる。そして、複数の参加者にいくつかの異なるハンドジェスチャーを行ってもらった。

結果は個人差があるものの92.7%の高い認識精度が得られた。これなら実用レベルで通じるのでは。

イヤフォンが出力だけじゃなくて、入力も出来るようになる。ワイヤレスイヤフォンも普及してきたけれど、このデバイスは面白い。再生、トラックのスキップや音声の大小も出来るようになるだろうけれど、何かのゲームでハンドジェスチャーが使えたら、もっと面白いことが出来きそう。

ポケモンGOやドラクエウォークみたいなゲームで、フィールドに反応があったらハンドジェスチャーで応答するとかね。


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