コミケの戦利品を紹介していく5 C99

細胞農業通信 「自宅で培養肉」からフードテックの最前線へ!

自分の記事でもよくよく取り上げている培養肉。命を失うこともなく、食肉を食べられる未来はもうすぐそこまで来ている。

国連の発表によると2050年には人類の人口は90億人に達する見込みだという。ここで地球規模の問題になるのが食肉の不足。牛肉を生産するために1キロあたり、穀物が10キロ。豚肉1キロで4-7キロ。鶏肉1キロで2-3キロ必要になるという。そして水や土地も必要になってくるので、奪い合いが発生する。

その問題に対する食肉の代替案として、培養肉や代替肉が各国で開発研究されているわけで、バイオミートの最先端の記事はホットな話題で度々出てくるようになった。

その人類と人類の贖罪に解決の道を示そうとする培養肉をなんと家庭でも作れてしまうぞと言うのがこの本。

サークルの人に話を聞いてみると、グリーンDAKARAで培養液を作ることが出来るという。グリーンDAKARAを知らない? CMを見たことはないですか?

培養液はグリーンDAKARAとDMEMという一般では買えない薬品があるけれども、これもお店で購入できる調味料サプリ等々で間に合わせて、作ってしまったと。

そしてサイエンスアゴラで試飲会をしたら、うまいだのまずいだのという声をいただいて、じゃあ、おいしくしてやろうと発起する。

この本には世界初の細胞農業の実験授業を行ったレポートや純肉の歴史、世界で挑戦しているNPO法人やベンチャー企業を紹介している。この薄い本には想像以上に中身が詰まっていた。これ、商業出版しましょうよ。

そもそも、どう見てもホットになる話題になのに、あまり取り上げられていないのが歯がゆいところ。お金あったら、この分野に投資するのになぁ。この手の投資商品あるかな。


スペイン780キロを36日かけて徒歩でゆく漫画

サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼旅のレポート漫画。キリスト教三大聖地の1つであり、聖ヤコブの遺骸があるとされている。サンティアゴに至る道そのものが世界遺産として指定されている。

この780キロは東京駅から広島の尾道ほどの距離だという。これを徒歩で踏破する巡礼の旅。

巡礼と言えば、四国巡礼お遍路の総距離は1200キロほど。休憩できる場所もあるので、距離の長さは比べるものでは無いけれど。

異国の地でひたすら歩き、同じ目的の人たちと交流するシーンは見ているこちらも情緒を感じてしまう。自分は出不精なので、旅に出ようとはあまり思わないのだけれど、こういう旅の情緒ものは最後まで読んでしまう。

最近はノンフィクションも濃い味ばかり読んでいたせいか、旅レポの中でも自分のせこい欲望をさらけ出して、あれしたいこれしたいという願望を誇張表現がないと物足りなく感じてしまう。

そういうのを濃い味のラーメンとするなら、この本は丁寧に作ったホッとする味わいで、読んだ後も何か自分神聖な気持ちになったのは気のせいだろうか。気のせいだな。

巡礼中にアントニオ・ガウディの建築があるのね。ガウディの建築物は実物を見たいなとは思っていたんだよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?