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【血液検査が明かす、自殺念慮のバイオマーカー】血液検査で自殺したい人を見つけるぞ

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者たちが行った最新の研究により、血液検査で自殺念慮のバイオマーカーが特定され、メンタルヘルスケアを個別化する新しい方法が示唆されました。これにより、大うつ病性障害などのメンタルヘルス疾患の治療や予防に新たなアプローチが生まれる可能性があります。

うつ病は心理的な症状が主であるとされていますが、最新の研究では細胞代謝のマーカーを測定することが、うつ病が身体全体に及ぼす影響を理解するための鍵であることが明らかになっています。カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部の研究者たちは、うつ病や自殺念慮のある人の血液中に、自殺の危険性が高い人を特定するのに役立つ化合物が存在することを発見しました。そして、性差があることも明らかになりました。

この画期的な研究成果は、「Translational Psychiatry」誌に2023年12月15日に掲載され、将来的な治療法の新しい標的を見つける可能性があるだけでなく、メンタルヘルスケアをより効果的に個別化する手段となるかもしれません。

ロバート・ナヴィオー医学博士は、「うつ病のような精神疾患は脳をはるかに超えた影響を持っています」と述べ、「メタボロミクスのような最新の技術は、生化学という母国語で細胞の会話に耳を傾けるのに役立っています」と語りました。

研究では、治療抵抗性のうつ病と自殺念慮を持つ99人の研究参加者と、同数の健常対照者の血液を分析し、自殺念慮のバイオマーカーとして5つの物質が同定されました。男女で異なる物質が使われることが判明し、男性では5つの代謝産物から、女性では別の5つの代謝産物から、最もリスクの高い85-90人を正確に特定できることが示されました。

また、血液代謝には男女間での違いがありましたが、自殺念慮の代謝マーカーのいくつかは男女間で一貫していました。その中にはミトコンドリア機能障害のバイオマーカーも含まれており、「ミトコンドリアの機能変化は多くのヒトの病気で起こります」とナヴィオー博士は語りました。

これにより、将来的には特定のバイオマーカーに基づいた治療法やサプリメントの活用が考えられ、うつ病治療の個別化に向けた新たな一歩となるかもしれません。ナヴィオー博士は、「我々の結果は、患者が治療によりよく反応するように、代謝を正しい方向に誘導するために我々ができることがあるかもしれないことを教えてくれる」と述べ、新たな希望を示しました。

ChatGPTより作成


とある腸内細菌についての本に書かれていたエピソードに、著者の知人からおかしな匂いを感じたとあって、その知人は数日のうちに自殺をしてしまったという。

これは腸内環境に何か関係があったのかと考え、腸内細菌について調べるようになったという。

リーキーガットという状態があって、腸内環境が良くないと腸壁に炎症を起こして、外に出してはいけない毒素を血管に流してしまうと言う。腸内環境が整っていると腸壁は内側から守られていて、身体の毒になる成分を排泄物のまま送られる。

なにが言いたいのかというと、腸内細菌の影響によって血液に自殺念慮を引き起こす因果関係があるのかなと思った。

もしかしたら、自殺念慮を持つ人に独特の匂いが放っていて、場合によっては匂いの分子から、自殺を図りそうな状態を特定できるなんてことができるだろうか。

今のところ、血液でしか判定できないようだけれど、いずれは唾液や呼気で判定できるようになれば、メンタルクリニックで活用されるかなと思ったりする。


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