カンフー映画はいいよね

ふと部屋の隅を見ていると週刊カンフー映画が山積みになっておいてあるのですが、殆ど見ていないまま鎮座しています。

何を見たかといえば、燃えよドラゴンだったり、燃えよデブゴンだったりで、このカンフー映画のラインナップはこれは名作っていうのがあるので、いつか消化したいところです。そう思っているだけです。

毎年、正月になると家族でアメ横を歩いたりするのですが、自分は時間を持て余してしまうので、近場にあったビデオショップに入って、変わり種を眺めたりしていました。

更に奥に行くとセクシーなやつがギュウギュウに詰まっているところなのですが、この僅かな一角のラインナップが妙にニッチなセレクションに見えて、そこそこに退屈しなかったのでした。



タイトルからして、なんだろうこれは。なんて、パッケージをじっと眺めていました。

宣伝帯では香港のアカデミー賞を取ったと言うので、モノの試しってやつで買ってみたのです。

簡単なあらすじで言うととある高名な武術家のいる道場があって、師匠がなにかに理由で昏睡状態に、そこから30年の月日がたって、弟子は二人だけ。

金持ちの不動産がこの土地を手に入れようといろいろするわけで、武術大会で優勝すればなんとやらって話になったんだけど、ふたりともジジイだからどうしようもない。

行きずりで出会った若い兄ちゃんを鍛えようと思ったら、師匠が目を覚ましてしまう。半分ボケた感じなんだけど、弟子に対する愛情は全然変わってなくて、武術大会はどうだったか忘れちゃったけど、師匠はくたばっちゃった。

道場の権利をかけてジジイと不動産が率いる若手のクソ強いやつと夜中に決闘する。

十中八九負けるだろう、でも拳を向けなくてはいけない時がある。

望まない結末が待っているとしても、人生は続いていく。ハチャメチャな脚本だったのに、終盤でメッセージを残していくといういい感じにボディブロウをもらった。

パッケージのイメージとはまるで違った感想が得られるもっと知られていい名作だったのでした。

そのビデオを買ったのは数年前なのだけれど、その数年前のうちにビデオショップは閉店してしまい、違う店に改装されていました。

惜しい場所であったが。

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