【搾取は連鎖する】他者から奪うと他の人も奪おうとするぞ

「奪い取る」というネガティブな行動の社会的影響に迫る研究

人間は社会的生物として知られており、協力と共感の行動が特徴です。しかし、時折、ネガティブな行動も見られます。この新しい研究は、特に「奪い取る」というネガティブな行動が、相手の意図にかかわらず、第三者に対しても広がる可能性を明らかにしました。

社会的協力と報復行動

社会的協力は、人間社会において重要な要素です。他者に協力的な行動をすることで、お互いに利益をもたらし合います。また、協力された場合、相手からの協力的な返礼が期待されます。逆に、相手に裏切られたり損害を被った場合、報復行動が生じることが一般的です。

「奪い取る」という行動の社会的連鎖

この研究では、「奪い取る」というネガティブな行動が焦点となりました。具体的には、資源を奪う行動に着目しました。驚くべきことに、被害者が第三者に対しても、相手の意図に関係なく同様の行動を取る傾向が見られました。つまり、誰かから損害を受けた場合、それが故意であっても偶発であっても、第三者に対する報復行動が連鎖的に起こる可能性が示唆されました。

研究方法と結果

この研究では、オンラインで経済実験を行い、ネガティブな行動と報復のパターンを調査しました。被験者は異なる役割を担い、資源の奪取と報復の連鎖を模倣しました。実験の結果、ネガティブな行動を受けた被験者は、その損害分を第三者に対しても同じように奪取する傾向がありました。重要なのは、行動の意図があろうとなかろうと、この傾向は一貫して見られたことです。

今後の研究の展望

この研究結果は、ネガティブな行動が社会全体に波及する可能性を示唆しており、社会心理学や行動経済学において注目すべき発見です。今後、さらなる研究が行われ、ネガティブな行動のメカニズムや社会的な影響についての理解が深まることが期待されます。

ChatGPTより作成


人の社会的なやりとりに、ギバー、テイカー、マッチャーと分類するモノがあって、与えるだけの人、搾取するだけの人、与えたり搾取する人で分けられるという。

一見、搾取するだけの人が一番得をするのかと思うが、長期的に見るとギバーという与える人が得をするという。それは、情緒や有効な関係性を築けたりすることで、幅広く返報性の関係が生まれ、巡り巡ってギバーは様々なチャンスに恵まれたりするらしい。

一方、テイカーは相手からもらったりするだけなので、相手からは距離を置かれてしまい、人間関係が長く持たなくなる。結果、人の縁が細くなり、機会を得られなくなるらしい。

マッチャーはその中間なので、割とふつうに暮らしていける。だいたい、庶民はこの特性。大金持ちなどの富を持つ人はギバーが多いとのこと。

情勢が乱れて、人が奪い奪われる関係性になってしまったら、この状態を抜け出すようになることはとても難しいものになるだろう。与えることを損だと感じる人には、ギバーにはなれない。でも、ギバーのマインドが不安な世の中を安らかに生きていけるだろう。

この研究は、奪うことがこの世を地獄に導いていく行為だと言っているかのようだ。もしかしたら、すでに何かを奪っているのかもしれない。巡り巡って、自分も何か奪われるかもしれない。

ならばこそ、与える側になれば、奪われても補えることもあるだろう。奪えば地獄、与えれば極楽。単純な法則だ。極楽に行くにはまずコンビニで小銭を募金することから始めてみるか。そして、いつかはエンジェル投資家に。


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