コミケの戦利品を紹介していく6 C100

昨今では「推し活」というワードも見かけるようになって、アイドルや2次元キャラのイベントに出たりという活動を言うようになった。この手の活動はそれなりに慎んでやるものかなと思っていたのだけれど、こうして言葉になるってことは、この活動が広く認知され始めて、市民権を得たと言うことなんでしょう。

いわゆる「オタ活」というワードも見かけるようになったのですが、このワードはなるべくひっそりとして欲しいと思う自分。

同人誌自体もおおっぴらに明かすものではなくて、隠れキリシタンのようにわかる人だけにわかるような活動で逢って欲しいなと思うわけであります。願わくば、この同人誌即売会がずっと続いて欲しいと願うのですが、いずれは書籍はデジタル化進んでいくでしょうし、VRが一般家庭に普及されれば、書籍データとしてのシェアが紙書籍を上回るようになるんでしょうね。

バーコードが無ければ、自費出版としての同人誌の体裁はあるわけですが、デジタル媒体がうんと普及すれば、もはや同人誌と商業誌の境界が薄くなっていくように思えます。


千葉県松戸市のご当地Vtuber戸定梨香をめぐる大田区議員のおぎの稔先生からみた、キャンセルカルチャーへの攻防。

去年の7月中旬に投稿された千葉県警のTwitterとユーチューブにご当地Vtuber戸定梨香を起用して、自転車の交通ルールを呼びかけたところ、この動画は9月9日には削除されてしまった。キャラクターの見た目が女性蔑視だとして、抗議を受けた故だという。

全国フェミニスト議員連盟が警察署関連の上役や松戸市長などに質問状を送付しており、動画の削除や謝罪を求めていた。

フェミニスト議員連盟は全国の地方議員の団体であり、ネット論客の青識亜論氏やおぎの先生達は署名活動を展開。動画が削除された翌日には署名活動をはじめるというすさまじい速さ。1週間で4万人も集まったという。そして、最終的には7万人に達成し、8月13日時点ではこちらからフェミ議連に送った質問状に対しての回答を未だにもらっていないとか。


くりした義行先生の表現の自由を守る参院選。参院選には残念ながら負けてしまったけれど、活動を応援していきたい。東京都の漫画規制はかなり昔から行われており、不健全図書と指定されてしまった作品は言いがかりから感情論の流れのままに決定した経緯が多くある。

終戦時に赤本と呼ばれていた漫画本の類いは子どもに悪影響を与えるとして、焚書されることがあった。この焚書に真っ先に焼かれたのは手塚治虫の本だったという。

この漫画規制の流れは現在も確かに残っており、いわゆるオタクを蔑視する風潮を作ったのは自分が知っている限りでは宮崎事件が象徴的だった。


宮崎事件というそれは悲惨な事件があったのだけれど、犯人は根暗で孤独に生活しており、アニメや漫画と残虐ビデオをたしなんでいたという報道を受けて、マンガアニメのファンは犯罪者予備軍というレッテルを貼られ続けていた冬の時代があったわけで。

しかし、それは報道したテレビ局の印象操作だったことが後になって判明し、漫画やアニメに限らず、たくさんのビデオがあり、特に残虐だった内容は1%にも満たなかったという話。確かに真実が判明したとしても、他人が受けたインパクトは消えるものではなくて、いまだ日陰者としてみられている時代が過ぎていくのは、まだ時間がかかりそう。

漫画にかぎらず、最近はAV新法という業界関係者との聞き取りが欠けている中で決まってしまったりなど、調べてみると職業差別にも見えた軽薄で古い価値観でAV女優を社会活動からふるい落とそうとする意図が見えてくるようで、さすがに感情的になってしまいそう。

こうして、矢面に立って表現活動を守ろうとしてくれている議員さん達をこれからも支えていかなければならないし、そういった活動をしている方達を把握しておかなければならないだろう。



なぜゲームは規制されるのか。デジタルゲームが出始めた当初から、それにはまってしまう子ども達を救いたいと思うからこそ、大人達はルールで縛ろうとしてきた。しかし、それは大半が思い込みで考えてきたことばかりで、子どもが夢中になっているあのゲームはきっと有害になるに違いないと信じている。

まだ記憶に新しい香川県のゲーム条例も情報開示もまともにしないまま可決されてしまった。小池都知事は先進的な事例だと述べていたけれども、この条例も科学的に根拠の薄い「ゲーム脳」という依存症を引き合いに出して、外部意見もシャットアウトするわ、最後まで密室とブラインドで可決するという動きは、やましいことしているのではといぶかしむのは自分だけでは無いと思う。

暴力ゲームが青少年を暴力的にするという根拠は示されていない。結局は親のしつけや、社会性のあるなし、環境によるものがずっと影響がおおきいわけだ。

こうして、漫画やアニメの表現を、あげくにゲームにも規制を使用とする人たちとの攻防はいまも続く。議員さんやネット論客達が立ち向かってはくれていることに感謝を忘れてはならない。

かつて山田太郎先生が53万票を獲得したことは、自分たちが漫画やアニメなど、ゲームをずっと愛してきて、世間の逆風に耐え忍んで好きや推しを守り抜いてきたみんなの力が集まった証左だ。

自分たちがこの活動を続けていくためにも、少子化の一途をたどるこの国の子ども達に語り継がなきゃならない。

いずれは自分たちの常識も古くなって、若い人たちの価値観に反発する気持ちが生まれることもあるだろう。いずれは身を引いて、若者達の邪魔にならないようにひっそりと見守る側になろうと思う。創作と表現の自由を妨げる老害には成らないように。


番外:アルミの削り出しで作られた500円ケース。35枚入る。500円と1000円札での買い物が多いこの会場ではコインケースよりも使い勝手がよさそう。お値段は4000円。さて、お得とみるか高いとみるか。


おしまい

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