【その首15メートル!】マメンチサウルスの首はめちゃめちゃ長かったぞ

恐竜大気候というマンガで、肉食竜に相棒を食べられてしまった草食竜のブロントサウルスだったかな。怒りに燃えて、身体の大きさを生かして、敵を取るというシーンを覚えていて、身体の大きさはやはり大きなアドバンテージだとつくづく思う。

とくに首の長い竜脚類はその首を振り回すだけで、肉食竜は吹っ飛ばすことくらいできるだろう。ティラノサウルス級のアゴの大きい個体には通じないかもしれないけれど。

あの首を維持しているだけで、相当な筋力があるし、かなり重たいはずだ。めちゃめちゃ太い丸太みたいなムチで殴られたら、間違いなくホームラン級にぶっ飛ぶだろう。

それにしても結構重い首なのに、よくも支えられているなと。


1987年に中国北西部新疆ウイグル自治区で発掘されたマメンチサウルス・シノカナドルムと知られている恐竜の化石が最近になって再評価された。この恐竜は首の長さが15メートルに及ぶという。

この恐竜は鼻から麻まで50メートルにまで成長し、体重が70トンを超える巨大な草食竜脚類だった。骨はわずかしか残っていなかったが、近縁種の恐竜と比較することで、首の長さを推定することができた。

竜脚類はその長い首が特徴的で、キリンと同じように1つの場所に立ったまま、広い場所をカバーすることで、エネルギーの消耗を抑えながら、食物を食べていた。このライフスタイルは成功を収め、小惑星の衝突による大量絶滅まで生き残っていた。

竜脚類が自重で潰れることも無く、長い首とでかい体を進化させてきたことは科学者を困惑させてきた。しかし、マメンチサウルスの化石からX線でスキャンしたところ、椎骨が空洞になって軽量になっていた。空域の堆積が3分の2から、4分の3を占めているという。しかし、この構造だと骨折をしやすいけれど、実は棒状に首の肋骨を持っていて、首を硬くして、安定性を向上させていた。

かつてはそびえ立つほどに首の長い恐竜たちが悠々と歩いていた時代があった。そんな光景を見ることは無いけれど、そんな想像をするだけでもわくわくできる。人間の寿命はほんのわずかではあるが、過去を知って時代を超えた証拠を認知できるというのは、なにげにすごいことだよね。


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