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マンモス団地の下に広大な〇〇!?

こんにちは。隣の芝生です。


今回取り上げるのは、東京都板橋区にある高島平地区。都営三田線でのアクセスが便利で、「高島平」の地域内に駅が3つも置かれています。

高島平と言えば何と言っても団地!


 そんな高島平は、大規模団地として宅地開発が行われた場所として知られています。いまでこそ団地は、古き良き昭和の象徴のような位置付けですが、首都圏の急激に増大した住宅需要と近代化ニーズに応える最先端の住宅だったのは言うまでもありません。

棟と棟の間は十分に空いており日照にも配慮されています。


 初期の大規模な公団は60年代から、この高島平団地も70年代から入居開始のはずなので、レトロなイメージを持たれる方も多いかも知れません。ただ、半世紀以上経ってるとは言えど、なんだかんだ言っていま現在でも、インフラが完璧に整っていて、域内で生活が完結しやすいので、便利で近代的な部類だと思います。戦前からの区割りがそのままで発展してしまった街や、買い物に不便な街などよりは、よっぽど住みやすいと思う。

 そんな話は今回いいんだった。今回は、そんな住宅事情を改善するために誕生したマンモス団地ですが、その団地の"真下"に「あるもの」が併設されている棟を見に行きました。


それがこちら。

や、普通の団地じゃないっスか… とお思いのあなた。
下を御覧ください。


地上部分がくり抜かれたピロティ構造。
何やら番号が振ってあるぞ…



左には線路。しかも建物の下に何かいる!
きちんと撮影してみましょう。



!!!


なんと。団地の下に電車の車両基地が設置されているではありませんか。

 先程の建物の一つ外の番線が「18」、建物内に「11/12」の看板が掲げられていたことを考慮すると、団地の下に17線も線路が敷かれていることになります。何ということだ。

東京都が保有している建物のようです


 先程も触れた通り、高島平を造成した段階では、住宅の近代化と東京通勤圏の旺盛な住宅需要を満たすために、とにかく戸数を稼ぎたかったはずです。戸数を増やせば、自ずと都心アクセスに必要な鉄道路線の輸送力も増やさなければなりません。輸送力を増やすためには車庫が必要です。その車庫も、電車の長期的な保管や点検を考慮すれば、屋根がある部分が多い方が望ましいですよね。


 そんな双方の事情をウィンウィンの形で円満解決させるパワータイプの解決策が、「地下に車庫を併設した団地」だったのだと思います。おまけに、都営三田線の真上に都営住宅を建てれば、車庫の土地代だけで家賃収入を得られますから、合理的ですよね。

お買い物もバッチリ


 今回はこれにて。それにしても、車庫の上、かつ団地の下にある人工地盤と柱の厚みは圧巻ですね。電車の隠れ家のような車両基地もなかなか格好良かった。このような形態の住宅はなかなかお目に掛かれないと思うので、再開発などの計画が上がっていない、いまのうちに拝んでおきましょう。



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