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[素人レビュー]PHILIPS TAH8856 ワイヤレスヘッドホンを使ってみた!~力強い重低音と繊細な表現力に満足~

こんにちは。隣の芝生です。

今回は、私が先日購入した「PHILIPS ワイヤレスヘッドホン TAH8856」についての素人レビューをしたいと思います!

ネットで調べてもあまりこの機材のレビューが載っていなかったので、自分が最初に書こうかなと思った次第です。

一応家庭用オーディオの聴き比べなどは定期的にするので、ある程度音の言語化はできるとは思いますが、いかんせん天保山より低く、鶯谷よりも浅い音楽知識しか持ち合わせておらず、ヘッドホン購入は初なので、温かい目でご覧ください。


◆パッケージ

PHILIPSらしいシンプルなデザインの箱。有線使用でハイレゾ対応になるっぽい。

まず外箱はこんな感じ。オランダのメーカーなので、英語などの欧州言語が目立ちます。箱に記載がある通り、バッテリーはフル充電で60時間も持つようです。

お値段は13800円。SONYの製品で5万円とか行くのも普通にあったので、どちらかと言えばエントリー機寄りの商品です。真価はいかに。

それではいざ開封。

◆本体外観

鮮やかなブルーが目を引きます。同価格帯の商品と比べてカッチリした作り。

本体はこんな感じです。私はブルーを選択しました。思ってたよりも明るい青でしたが、綺麗な色だと思いますよ。他にはホワイト・ブラックがございます。

全体的にマットな質感で統一されたデザインと、上質なヘアライン仕上げの大きな耳当てが目を惹きますね。ロゴもアクセントとして付いている感じ。

画像では敢えてご紹介しませんが、物理ボタンとして電源・音量調整・AMC切り替えボタンが付いています。なかなか至れり尽くせりです。

◆装着感

長時間付けていても疲れない程良い装着感です。耳全体を覆えて、耳当てがモコモコしてるタイプを探していたので、PHILIPSの製品は大変気に入っています。

私は他にも、似たような形状の9000円台で買えるAudio-technicaの「ATH-M20xBT」や、PHILIPSと同価格帯のAnker「Q35」や「Q45」も真剣に検討しましたが、前者についてはいろいろな方のレビューを見てると、少し締め付けが窮屈なところがあるとのことで、こちらを選択しました。

ただ、完全に耳を覆い通風孔が無い密閉型である関係上、歩いている時に装着すると、地面からの振動が耳にダイレクトに伝わってきます。結構これで耳が痛くなるので、屋外や運動時の装着はあまりオススメできません

まぁ僕は友人との長時間の通話や、勉強中の音楽鑑賞用に買ったので、そこまで気にするところではございませんでした。

◆音の再現力はいかに

私が普段から聞いている曲や、割と特徴がハッキリしている曲などを複数ピックアップして、携帯に付属していたイヤホンとの聴き比べをしてみました。音源は一律に公式Youtubeか、所持しているCDの取り込みデータから流しました。

  1. やくしまるえつこメトロオーケストラさんの『少年よ 我に返れ』

  2. Suchmosさんの『STAY TUNE』

  3. YOASOBIさんの『アイドル』

  4. 水中、それは苦しいさんの『農業、校長、そして手品』

  5. クラシック バッハ作曲の大人しめの曲 数曲

  6. リチャード・クレイダーマン氏の曲 数曲

  7. ポール・モーリア氏の曲 数曲

  8. ショスタコーヴィチ 交響曲第5番

  9. YMOさんの『Rydeen』


①は女性ボーカル×オーケストラ
②は落ち着いた男性ボーカル×ロックバンド
③は女性ボーカル×曲調が前後で大きく変化する曲
④は力強い男性ボーカル×バイオリン×ドラム
⑤は大人しいクラシック
⑥はピアノが軸のイージーリスニング
⑦は様々な楽器のイージーリスニング
⑧は強烈な音圧のクラシック
⑨は電子音で構成された曲

という選定理由です。全く異なる特徴で、私の趣味と合致する曲や、知ってる曲をピックアップしただけなので、皆様も参考程度に、お気に入りの曲をこれに当てはめてご利用ください。

結論から申し上げると、「中低音域に軸足を置いた "強くてやさしい音"が特徴」・「ボーカル以外にも光を当て、曲として一体感を表現するのが得意」と感じました。

高音が苦手という訳ではなく、高音が150%再現されているとしたら、中低音域が180%出せている感じです。相対的に後者がよく聞こえるといった表現が正確でしょう。

低音は力強く響きますが、極端なドンシャリ感は一切無く、音割れなども発生しません。なかなか良いと思います。聞き疲れしたくない方にもってこいです。

●普段の機材より明らかに良く聞こえた曲

特に顕著に普段の機材以上に良さが出たと思うのは、①・②・③・④・⑥・⑨ですね。

①については、奥で鳴っている楽器が前に競り出てきて、ボーカルのやくしまるえつこさんと互角に存在感を示しながら、調和が見られたという点が良かったと思います。

②は特に違いが出ましたね。重低音がドンシャリにならない範囲で、しっかり力強く出ていて、なおかつ細かい楽器の音まで再現されているので、「あぁ、こんなに奥が深いんだ」と素直に感動できました。

③はサビ以外の部分に、普段使っている機材と顕著な違いが見られたと思いました。こちらも、奥で鳴っている細かい音にもかなり注目できたと思います。

④は文字起こしすると一見散らばった印象を受けるかも知れませんが、ヘッドホンにすることで、一体感をより強く感じました。特にバイオリンの再現力が、普段よりも格段に良かったです。

⑥もヘッドホンに変えて感動しましたね。ピアノの繊細なタッチの違いを、手に取るように認識できました。

⑨が最も違いがわかりやすかったと思います。PC本体やCDプレイヤーで聞いても音量が小さければわからないような細かい音も拾えていて、一体感が完璧に表現されていました。

●逆にあまり違いを感じなかった曲

⑦については、PHILIPS音源をPHILIPS端末で聞こうという意味も込めて聞きましたが、『オリーブの首飾り(手品で流れる例の曲)』などでは、主旋律よりも併せの低音の方が目立ってしまったかなという印象でした。良さであった奥の音まで聞こえるという点が、かえって裏目に出たかも知れません。

⑧は悪くはないですが、期待してたよりかはそこまで違いは無かったです。

ヘッドホンにエイジングの概念があるのかはわかりませんが、とりあえず数日使ってみての感想はこんな感じでした。

●アプリで音域調整もできる!

これでは高音域の曲が好きな人はどうすれば?と思われるかも知れませんが、ご安心ください。どうやらPHILIPS公式のアプリ経由で強く出す音域の調整などが可能なようです。

なぜ伝聞系なのかと申し上げると、(ここが本当に素人レビュワーの悪いところなんですが)私は割と音に満足してしまったので、アプリを使わずにそのまま再生してるんですよね。下手にいじっておかしくなられても困るので、このまま楽しんでます。

◆ノイズキャンセリング

付属品はオーディオケーブルと、Type-Cto本体の充電機。ハイレゾ対応です。

物理的に密閉されるので、そもそも装着するだけで周囲の音が小さく聞こえるというのはありますが、緩やかに掛かっているような印象です。

周辺の環境音を全て打ち消してやろうみたいな気概の端末が欲しい方にはオススメしませんが、程良く環境音を拾いたい方や、勉強に集中したい方なら十分な性能です。

また、電源OFFで装着した時と、Bluetooth接続したまま何も流していない時で比較した際に、微々たる音量ですが、本体から発生する若干のノイズが入っていることに気付きました。音楽を流してしまえば全く気になりませんが、ここは注意が必要です。

◆マイク・通話性能

先程チラッと「友達との通話に使う」と申し上げましたが、この端末にはマイクが内蔵されています。こちらのスペックについては、正直申し上げると「おまけ程度」と考えてください。

友達3人と通話して音質を確認して貰った結果、普通に会話することはできましたが、いかんせんザラザラで、手持ちのサンワサプライの単体マイクよりも聞き取りにくいそうです。

また、歩いている時に話すと、やはり振動がマイクに伝わって、音が小刻みに切れるそうです。中には「トランシーバーで会話してるみたい」という評も頂いたので、マイク重視の方にはオススメしません。

これはヘッドホン・マイク一体型に総じて言えることだと思うんですが、最低でも15000円くらいまではマイクは基本添え物だと思います。

もしもそれが嫌であれば、通販のオペレーターが付けているような物理的に分離したタイプが良いかも知れません。会話できるだけ有り難いですね。

◆まとめ

ネット検索してもあまりレビューが出回ってない商品だったので、少々不安がございましたが、総評としては、13800円というエントリー機の価格帯ということを考えると、かなり満足度の高い商品だったかなと思います。

Audio-technicaのATH-M20xBT(9000円くらい)や、AnkerのQ35/Q45(12000円前後)も併せて検討しましたが、前者よりも装着感が良く、後者よりも、素直でナチュラルな音出しができている点は評価できると思います。音圧を確保しながらも、長時間聞いても疲れないやさしい音出しが良かったです。

予算15000円くらいでヘッドホンを探している方や、通話機能はさほど重視しない方なら、十分に検討する価値があると思いますよ。

◆あとがき

最後までお読み頂きありがとうございました。良ければいいね・フォローもよろしくお願いいたします。コメントもお待ちしてますね。

今後も定期的にガジェットレビューなどもしたいなと思ってます。

連載中の起立性調節障害の体験談(上記リンク)の方も、第6回まで更新されています。併せてよろしくお願いいたしますね。


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