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「温泉発想法」~ブログネタが閃く!~

 ブログの更新が進まない時には、「露天風呂」にでも入ろうかなと思う。秘湯に行くわけではなく、市内にある温泉施設を利用するのだ。健康に良いだけでなく、頭の活性化を促す効果もあるかもしれないのだ。

 入浴した翌日は休日だった。昼食の食材を買うために外出したのだが、行きつけのお店の開店まで時間があり、近くの喫茶店で待つことにした。持参した新聞の社説を読んでいたら、普段とは違って、論説への疑問や反論が次々と頭に浮んでくる。こんな「ひらめき」は久しぶりだった。

 以前にも似たような経験をした。食あたりを起こした時だった。症状が収まった次の日に、私は読書をしていた。字面を追いかけていたら、本の内容に関係した事柄が次々にひらめくのだ。もしかしたら昨日飲んだ薬のせいかもしれないと思い、成分まで調べてみたそのぐらい「ひらめき」は、なかなか自分の思うように訪れてはくれない。

「露天風呂」の効果について考えていたある日、私は近くのコンビニで一冊の本に出会った。有田秀穂氏(東邦大学医学部教授)が書いた「歩けば脳が活性化する」だった。歩くなどの身体運動が、脳の前頭前野全体の血流を増加させ、その刺激がセロトニン神経を賦活させて、心の安定や脳の活性化に繋がると言うのだ。前頭前野の働きが高まることによって、第六感の働きも良くなるらしい。「ひらめき」が起きやすくなるのも当然なのだ。

 脳を活性化するためには、「読み書きソロバン」のように直接脳を刺激する方法と、身体に負荷を与えて間接的に脳を刺激する方法の二つがあるのかもしれない。露天風呂に入った翌日の「ひらめき」は後者なのだろう。古の人は、文章を考える時に最も都合がいい環境として、「馬の背中(鞍上)、寝床(枕上)、便所(厠上)」の「三上(さんじょう)」を奨めている。鞍上と厠上は、身体への刺激と解釈してもいいと思う。

 私も散歩しながらブログの文章を考える時がある。確かに、アイデアが舞い降りてくる瞬間が何度かある。慌てて携帯の音声メモに録音したりするのだが、露天風呂に入っている場合はどうしたらいいのか? この解決法は、露天風呂に入って考えることにしよう。


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