MacユーザーがUbuntuを導入してはじめにやったこと

備忘録が必要だと感じたためまとめておく。

まずは各種設定を行うにあたって便利なguiアプリをダウンロードした。
gnome tweaksというソフトウェアをubuntu softwareからダウンロードする。このソフトウェアは各種設定をguiで行うことができ、controlとcapslockの入れ替えを行うことができるほか、emacsキーバインドが使えるように設定することができる(ただしショートカットの競合が起こる)

次に変換無変換キーをmacのかな英数キーのように使えるように、mozcのプロパティでhenkan,muhenkanキーに割り当てられている動作をすべてIMEオン、IMEオフに置き換えた。また,control Kにカタカナ変換を割り当てmacと同じタイピング体験を可能とした。日本語(Mozc)の他に日本語を登録しておかないとJISキーボードとして認識されないらしい。

次にdockをmacのような見た目と位置にするために、設定画面からdockを画面下部に配置してアイコンサイズを最大に、そして以下のコマンドを順にターミナルから入力して幅の調整を行った

$ gsettings set org.gnome.shell.extensions.dash-to-dock extend-height false

次にbashrcの末尾を編集してターミナルにコンピュータ名とユーザー名が表示されないようにした上でカレントディレクトリのフルパスを表示するようにした

export PS1="\w \$ "

wは小文字であることに注意。

vscodeにはemacsキーバインドの拡張機能を導入することでmacと同じような操作が可能になった。vscodeには設定の同期機能があるためすぐに環境が移行できた。

その他、アクセシビリティから大きな文字を有効化して解像度と文字サイズのミスマッチ感を解消。
jupyterはインストールしただけではパスが通らないのでbashrcに/usr/binを通した。

追記1:その他有用なパッケージとしてquicklookを実現するgnome-sushiというものを入れた

sudo apt-get install gnome-sushi

これでかなりmacに近い使い心地になる。あとはトラックパッドのジェスチャーくらいだが、ドライバを弄るのが怖いため保留とした。

追記1: トラックパッドのジェスチャーを改善した。gesture improvementsというgnome拡張機能を導入してmacのような四本指ジェスチャーによる仮想デスクトップの切り替えや四本指ピンチアウトによるデスクトップ表示を行えるようにした。
追記2: firefoxでジェスチャーが使えない問題を解決した。

この記事のようにMOZ_ENABLE_WAYLAND=1をenvironmentに書き込んだところよくわからないがジェスチャーが使えるようになった。macのようなシームレスなズームと二本指スワイプによる戻る/進むが行えるようになり、ほとんどmacと使い心地が変わらなくなった。
あとは感度や慣性スクロールを調整すれば完璧だろう。


ウィンドウプロトコルがwaylandになっていないとジェスチャーが使えないらしい

追記:3egpuを接続しているとサスペンドと復帰ができずBIOSの画面のようなブラックスクリーンになってしまう状態を解決した。
BIOSの設定でThunderbolt3関連の設定項目を全てオンにした。いずれもブート時にThunderbolt3での接続を行うかといった内容であった。おそらくサスペンドからの復帰はブート時と同じような処理が入ると思われ、これらの設定がオンになっていないとGPUが復帰時に接続できなくなり真っ黒の画面のままとなってしまうのだと考えられる。

追記4:
追記3で解決を見たと思っていたが、即復帰ではなく時間を経過させてみると復帰できなくなっていることに気づいた。
ブラックスクリーンになるということは映像出力関係の不具合ではないかと推測し、epgu側の出力端子から映像を流そうとしていることに関連しているのではないかと考え、egpuから映像を流さないようにするか、立ち上げ時のディスプレイ表示に関連する設定を変更することが必要であると推測してChatGPTに聞いてみたところ以下のような返答を得た。

Q1
thinkpadにubuntuを入れてthunderbolt3接続でegpuを使用しているのですが、サスペンド状態に入って時間が経つと黒い画面から復帰できなくなります これはegpuが画面出力を行おうとしていることによるのでしょうか
A1
eGPUを使用する際にサスペンド状態から復帰できなくなる問題は、一般的にはeGPUの画面出力に関連している可能性があります。eGPUは外部のグラフィックスカードであり、システムに追加のグラフィックス処理能力を提供するために使用されます。ただし、Linuxシステムでは、eGPUのサスペンドと復帰のサポートは一般的にまだ十分に確立されていないことがあります。

Q2
egpuからの画面出力を無効化して画像処理だけを行わせるようにするにはどうすればよいでしょうか
A2
eGPUからの画面出力を無効化し、画像処理のみを行う場合、以下の手順に従って設定を行うことができます。

  1. システムのBIOS設定にアクセスします。通常、起動時にデルキーやF2キーなどの特定のキーを押すことでBIOS設定画面に入ることができます。メーカーやモデルによって異なる場合がありますので、マニュアルやサポート情報を参照してください。

  2. BIOS設定画面で、グラフィックス関連のオプションを探します。表示されるオプションはメーカーやモデルによって異なる場合がありますが、以下のような項目があるかもしれません:

    • Primary Display: ここでデフォルトの表示デバイスを選択します。通常は「Internal」または「IGPU」(統合グラフィックス)というオプションがあります。これに設定します。

    • Graphics Configuration: ここでグラフィックスの設定を調整できる場合があります。eGPUを無効化するためには、統合グラフィックスのみを有効にするように設定します。

  3. 設定を保存してBIOSを終了します。

このような返答を得たためBIOSの設定画面からDisplayの項目に入り、いじると良さそうな項目をチェックしていったところ、Boot Time Extensionという項目が存在していることがわかった。説明を読んだところ、立ち上げ時にディスプレイ関連の設定が完了するまでの待ち時間を設定できるらしい。
これがデフォルトでDisabledになっていたところを5secondsに変更して再びサスペンドと復帰を試みたところ、正常にサスペンド状態に入り、かつ復帰して内部ディスプレイに映像が出力される状態となった。
しかしながら、サスペンド状態から復帰自体はできたものの今度は内部キーボードを全く認識していない状態になっており、ログインができなくなっていた。これを解決するためにはさらにキーボード周りの設定を確認していじる必要があると思われるため追記する。

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