また誰かを愛すよ#2:君は夕陽といつも共に
ある春の日。時刻は既に17時をまわっていた。
同じ部署のメンバー全員でぞろぞろと職場を出た。駐車場はだだっ広く,駐車場所はそれぞれ異なり,私は主任と同じ方向へ歩いていた。その短い道中,ちょうど上空を飛行機が通り,その飛行音を突き抜けて,「めちゃくちゃ良かったですよ」と,彼から満足げな言葉をもらった。何が良かったのかというと,ミーティングで発表した内容だった。入職して自分が感じたこと,前職でどんなことをしていたのかを自由に喋らせてもらった。私の心は弾んだ。そして,お互いに