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【Soy 】Profile File No.1 深海和代さん かつて離婚問題を抱えていた夫婦だとは誰も想像できない。パートナーシップと向き合い続けた先に深海さんが見えてきた景色とは。コーチとなったいまの想い。

起業女子が増えてきています。自分で仕事をするときに必要なのがプロフィール。この【Soy 】Profile File企画は、プロフィール制作のためにインタビューをした内容をもとに記事にしています。Soyは、スペイン語で「わたし」という意味。Soy lo que soy(わたしはわたし)を短くしたものです。わたしはわたしらしく生きると決めて「好きを仕事に」を体験した人が語ってくれることは、まさにリアルなドラマ。これから好きを仕事にしたいあなたにとってなにかヒントになるものがあれば嬉しいです。お一人目は、元看護師からパートナーシップ専門コーチをしているShake soul代表 深海和代さんです。


愛し愛される夫婦を増やしたい――。そんな思いから始めパートナーシップ専門コーチにまでなった深海和代さん。「子どもや旦那にも、言いたいことを言えるようになりイライラが減りました」「夫から優しい言葉を掛けてもらえるようになった」と、コーチングを受けた人たちから人気を博している彼女が、初のKindle本『夫にわかってもらえないと思ったら読む本〜「離婚しよう」と言われた妻が夫の心を取り戻し大切にされる方法』を出版されます。これまでの思いや背景についてインタビューしました。

【著者プロフィール】


深海和代(ふかみ かずよ)パートナーシップ専門コーチ Shake soul代表
1975年茨城生まれ。看護師、保健師を経て結婚。うまくいかない夫婦関係の後、夫に「離婚したい」と言われ本格的に心の仕組みを学ぶ。コミュニケーションやパートナーシップの大切さを理解し、真の自己受容を体感しはじめたころ、誰もが認める円満夫婦となっていた。その経験からパートナーシップ専門コーチに。少人数制のセッション、グループ受講生たちからリアルな口コミでHPがないにもかかわらず申込が途切れたことがない。メルマガやライブ配信など精力的に行っている。モットーは「人生の底上げは、パートナーシップから」。「愛し愛される夫婦が増える社会をつくる」をミッションに掲げ、活動中。18歳の女の子の母親でもある。趣味はハムスターと戯れること 『夫にわかってもらえない と思ったら読む本〜「離婚しよう」と言われた妻が夫の心を取り戻し大切にされる方法』(kindle)初出版

ー心のことやパートナーシップを専門にした経緯を教えてください

・夫に離婚したいと言われた?!

深海:そうなんです。うまくいかない夫婦関係を解決したくて、わたしは心のことを勉強するために心屋仁之助さん(心理カウンセラー)の主宰するカウンセリングスクールの受講を夫に相談しました。すると夫は「行ったら離婚だからね」と。大学でもないのに高額で、宗教みたいだし、しかも夫婦関係が悪いのに受講費を出してもらうのはあり得ない状況だったんです。でもわたしはあきらめきれず母にお金を借りて行きました。結果的にいま、夫は「結婚して良かった、しあわせだね」って言ってくれます。わたしがセミナーに行って考え方が変わったことでよかったと。わたしの仕事も応援をして、ポッドキャストにも出てくれるし、苦手なパソコン関係も全部教えてくれます。
ここに来るまでにわたしが語り尽くせないほど、パートナーシップで悩んできました。だから同じようにパートナシップをよくしたい人が来てくれたら嬉しいんです。特に夫婦関係、恋愛関係、あとはパワハラ、モラハラの解決もお手伝いしています。旦那さんだけが悪いわけではなく、自分が相手をそういう人にさせてしまったと自覚があるひとにも。

・深海さんが考えるパートナーシップとは

深海:女性って「愛されるだけ」だと絶対に満足できないと思っています。わたしは、昭和時代は女性側が男性に尽くすイメージを持っています。平成時代は愛され女子が流行り、男性が女性に尽くすニュアンスを感じていました。令和のいま、両方が自立してて、愛してるし愛される関係に持っていきたいんです。相思相愛、相手からその愛をしっかり受け取りつつ、こっちも愛を出していくんです。たとえば花を買ってもらった、素敵なランチに連れてってもらって、洋服やバッグを買ってもらったなどの「わたしすごい愛されてるでしょー」というのは終わってると思います。もちろんそれらも受け取りつつ、笑、相手に何ができるんだろうと犠牲じゃなくて思えることが大切だと考えています。溢れ出た愛情で相手に何ができるんだろうと、相互に愛情の循環ができるように持っていきたいんです。そうじゃないと「去年の誕生日はお花だったのに今年は何もなかった」みたいな考えで愛を測るのは違うから。
「互いに愛し愛される」という理想の夫婦関係があるとしたら、ベースつまりゼロ地点が「愛されているを実感できる」ところだと思うんです。だからわたしの場合、ゼロ地点で満足して終わったらつまならなかったんですよ。相談にきてくれる人には「愛されてるのは当たり前のことだから、その先も行こうよ」と、背中をおしたいのです。

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・相談者は「見えない旦那さん」のことを言ってくるけどわかるんですか?

深海:心の仕組みを知っているからわかります。わたしの場合は、なんだかその人の1日がイメージできるんです。話を聞くとヴィジュアルで見えてきます。いくつか質問に答えてもらうと、多分こういう風な日常を送られていて、こんなときにはきっとこういう風に返事しちゃうから、すれ違っちゃうんだろうなという「すれ違いポイント」が見えてくるんです。相談には奥さん側がいらっしゃるけど、話しを聞いていくと、わたしにはご主人の寂しさまでも伝わってきます。もちろんコーチとして奥さんの味方なんだけど、奥さんがご主人の愛情を受け取ってないのも見えてくるんです。だから奥さんがご主人の愛を受け取っていい循環を起こせるようにセッションをしています。


ーなぜ「コーチング」というジャンルを選んだのでしょうか?

・深海さんが考えるコーチングとカウンセラーとの違い

深海:ちょうど昨年秋にカウンセラーからコーチングにメニューを変えたところでした。これまでカウンセラーをしてきて、癒すことが好きだと思っていました。けれども癒すだけではカウンセリングに終わりがないと思ったからです。相談者がその場に留まり続けようとし、わたしも一緒に留まることが難しいと感じることが多かったのです。そもそも相談者がそこにいたいのなら、わたしは「留まることはOK」だと思っていて、悪いことではないのもわかっています。同じ「癒し」でも、たとえ小さな一歩でいいから踏み出せるよう背中を押して進むコーチングのとき、相談者とともにわたし自身も心から嬉しさと楽しさを感じられました。わたしは相談者と一緒に走りながら癒し、前に進みながら導いていく方が好きです。


・深海さんのコーチングで叶うこと

深海:自分で自分を責めたり否定したりすると、「否定していますよ」と周りが教えてくれる現実が起きます。自分の意識を全部相手に持っていき、さらに一生懸命にお世話をすることで、「自分の存在価値のなさ」を埋めようとしてしまうんです。そのすべてを逆回しにするだけで、現状が変わってくるんだよ、ということをわたしは伝えたいです。わたしはつまり具合がどこにあるのかわかるから、気づかずにマイナスのままに止まっている人がもったいないと思ってしまいます。気づいていけば全部が底上げされるから。
たとえば仕事でもクレームが多かったのが減るとか。愛もお金関係も同じです。愛情もお金も受け取って逆回しに循環していけば全然違うんですよ。とくに女性は愛されるだけでなく、自分から本当に純粋に愛情を出せる方が絶対に満たされていきます。それは「受け入れる」こともできるけどやっぱり子供を「生み出す力」がわたしたちの土台だからです。だから生み出せないと逆に肚の底にたまると思っています。出産したあとキレイになると言われているのは、純粋に出してるからだと思うんです。
男性にも女性性があるから受け取ることはできるけど、愛情を出しても受け取ってくる人がいないと寂しいじゃないですか。だから相互の循環がうまく行けたらいいのになと思うんです。
また、お金のことなど悩みはあっても、パートナーシップが良くなってくるとお金の事は大して関係なくなってきたりとかするんです。そこはつながっているからです。

ー独自のコーチングが生まれるきっかけとなった自己受容とは?

・自己受容を知っていたら

深海:自己受容は、数直線を思い浮かべてみてほしいのですが、マイナスが自己否定、ゼロが自己受容 プラスが自己実現や自己肯定だとしたら、まずゼロに持ってこないことには人って積み重ねられないんです。まずゼロに持っていく。ゼロにしておけば勝手に後はプラスになっていくんです。たとえばコップの底に穴が開いているのが自己否定だとして、穴が閉じたものが自己受容だから、コップに雨さえ降れば水は自然に溜まっていきますね。穴が開いてたら、褒められてても愛されててもぜんぶダーダーダーダー漏れてしまいます。そこが閉じているだけで愛されている言葉とか、もらったものが全部コップに溜まっていくんです。だからそこを埋めない限りはどんな本を読んでもわたしは自己実現が難しいと思っています。
ただ「自己受容」という言葉はわかりにくいから、この言葉の真意を理解してもらわないと使えないというネックもあります。わかりやすい言葉にするなら、「ありのままの自分を愛する」、「自分を大切にする」などです。

・看護時代のこと

深海:看護師のとき、わたしは逆回しができずに苦しかったんです。当時の外科病棟で師長さんに「あなたの働き方だと辛くなるよ、いつか」と言われました。その時はどこが辛くなるかさっぱりわかりませんでしたが、のちに辛くなりました。それは患者さんが順調に退院していくことが仕事の評価につながると勘違いしていたのです。そのため私の勤務時間内にお亡くなりになったり、容体が急変したりと続くことがあるとわたしが悪化させてしまったんじゃないかと自分を責めていました。勝手に一人で責任を感じ、とても落ち込みました。いま思えば、パートナーシップと一緒なんです。自分が変わるだけで対相手が変わります。

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・Kindle出版された本を読んでコーチングを受けた方が効果的ですか?深海さんが考える効果的なコーチングの取り入れ方は?

深海:先に自己受容でお伝えしたところの、マイナスからゼロまでは本でできるよ。と思って執筆しました。ゼロになったところから会いに来てくれたらそこからさらに進もうね、というイメージです。この一冊を読んでおけば、今の苦しさからどんな風に改善していくのかが具体的にわかると思います。その上で「私の場合は実際どうしたらいいんだろう」というとき、ひとりひとりにあった部分は会いに来てね、という気持ちで書きました。

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・コーチングを受ける理想的な期間はありますか?
深海:三ヶ月コースがおすすめです。月に一度個別セッションをし、日々はLINEでフォローしながら伴走します。セッションは個別対応で、LINEフォローは一対一よりも、じつはグループの方が効果的です。自分のことは自分で見えづらいから一対一だと受け取れるものに限度があるから。けれど人のことなら見えることが多くて、グループの方が「あ、それ、ある」と気づきやすいんですね。わたしより仲間から言われた方がより身近に聞こえて実行しやすいということもあるようです。それで一対複数での長期講座が理想的です。オンラインの画面上でしっかりひとりひとりの顔が見えるように6人くらいの少数がベストですね。


ー今後の展望をお聞かせください

深海:愛し愛される夫婦を増やしたいです。ほんとに合わない人たちっていると思うので、夫婦の形は変わるかもしれないし、離婚や別居になることもあると思います。けれども夫婦の形が終わるかもしれないけど、本質的な意味で「愛してるし愛されている」が、残るんじゃないのかな、と考えます。たとえ憎しみあったり、責めあったりしたとしても、ある意味自分の嫌な感情を出させてくれたっていう意味では1つの愛情の形だと思うんですね。自分のドロっとしたイヤなもなものを出させてくれる人って、おそらく家族ぐらいしか、世の中に存在しませんよね。別れたとしても本音が出し合えたと言う事は、そういう関係だったんだろうなと。私はそういう目で見ています。俗にいう「ラブラブ」だけが愛し愛されるわけじゃなく、本気で喧嘩ができるとか罵り合えるのも、自分の中のありのままの自分を出せる相手ってすごいことだと思うんですよ。夫婦の形にこだわりすぎてしまい、自分が苦しんじゃう人もいるけど、それが悪いことではないんだよ、と伝えたいです。

それからもうひとつ。
看護学生は、自分が寂しさを埋めるために看護師になるという人も少なくありません。わたしの看護師時代があんなに苦しかったのは、自分に「共依存」があったからだと、のちに知りました。当時、教えてもらうところがなかったから余計に、自分を知るだけでこんなに楽になるのだと実感したんです。看護師がただお世話をしていくと、しんどくなるだろうなと思うからこそ伝えたいです。看護をできるできないよりも、心理を知るか知らないかで、大きく違うと思っているからです。看護師になるときにメンタルを初めから整えておいたら、自分を責めて苦しくなる必要も全然ないし、最終的には離職率も低くなってくるだろうなと思っています。

深海さんのリンク


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