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映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」について

2020/11/6公開作品。瀬田なつき監督。

2019/10撮影10/31クランクアップ。💐

事前に公開されている冒頭8分がとても面白かった。スクリーンでこの子たちを観たいと思わせるに十分足りた。

人物にピントを合わせてカメラが動き回るシーンは少し酔うので注意。

建設途中の東京の街並みにハルコとケンイチが綺麗に重なっていた。

山田杏奈ちゃんがとにかく可愛く映っていた。どんなアングルで撮っても可愛いから天才。

鈴木仁さんは、なるほど、多分、ケンイチは鈴木仁さんにしか演じられない、と感じさせる。魅力爆発。愛おしさ爆発。ミラノ風ドリアとプリンとドリンクバー。

マユミは、めちゃくちゃハマる。絶妙にケンイチを転がす。楽しい。コーラ。

時代が、街が変わっても、好きの気持ちは、しぶとく残る。の意味が分かった。いや、多分、何十年後の私の方が、この意味がよく分かると思う。その時だってきっと、好きは残っているから。

そして今回、2019年の美しい東京の風景も、輪飾りも、残った。映画という複製芸術となって。

本作はこれでもか!とばかりに東京の風景が収められている。今この風景を映像に残すんや!という気合いを感じた。お弁当に、ハンバーグも唐揚げもエビフライも入れまっせ!という気合い。

ハルコたちは、ある場所を秘密基地にしているが、大人に見つかっていない設定である。見つからないはずないのに。現実では無理のある嘘を、まんまとつき通す展開は楽しい。

お誕生日会前の、水色のビルビルビルの窓から金色の光がピカピカピカしている画が1番好きだった。10月だったら夕方16時くらいかな。この画は何分間かしか撮れないはずなのに2シーンあったので、日を分けて撮ったのかな?と思った。

朝のシーンをてっきり夕方だと思った。え、朝なの!?というドッキリドキドキ感。

沢山書いてきたけど、実は結局、このストーリーがよく分からない。2人もみんなも、どうなるか分からない。私もどうなるか分からない。なぜなら彼等の物語も私の物語も「建設中」だから。



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