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人生を愉しむために#10 本を読む


読書の愉しみ

読書を愉しみとして意識したのは、進学の為に上京した際、駅前の書店で電車の中での暇つぶしにと文庫本を何冊か購入するようになった頃からだったと思います。
何冊か読む中で、これは面白いとか感情移入できるような本にもめぐり逢い、たまたま同じ本を読んでいた友人と話のネタにしたりしました。
その後、社会人になってから、先輩職員に言われたことの一つに「とにかく沢山本を読みなさい」というアドバイスでした。
当時はあまりピンとこなかったのですが、自己啓発の真似事のようにいろんなジャンルの本を浅知恵の足しにと読み漁ったりしていました。
40台になった頃、ある人の書いた短い文章に「年間100冊は読まないと、読書力は身につかない」と書いてあるのを読んで、目標を「年間100冊読書」とし、自分だけでなく周りにも勧めてきました。
お陰で、活字中毒とまではいきませんが、本を読むことの愉しみは人並みに身についたと思っています。

仕事の基本?

歳を重ね、職場の新人職員研修で話す機会があるときには、「仕事の基本は『読み、書き、話す』ことだ」と、そのためには読書が最適なトレーニングになると誰かの受け売りでエラそうに講釈を垂れたりして、全然若い職員には受けませんでした。
ですが、自分自身の経験から活字離れのデジタル社会だからこそ正しい情報を選択できるようになるためにも読む力をつけておくことは大切だと思っています。なのでしつこく若い職員に読書の大切さを勧めて、煙たがれています。(苦笑)

書店に入って気分を上げる

で、アラカンオヤジの読書スタイルのお勧めは、ずばり書店での立ち読みです。
時間がないなら、書店に入るだけでもいいと思います。
いろんなジャンルの本を眺めていると何となくワクワクして気分がよくなるものですが、これには昭和生まれの世代として、書店が重要な情報源だった時の記憶が刺激されるからかも知れません。
勿論、立位を維持することは体幹を鍛える効果もありますし、脳だけでなく身体にも良い刺激があるとすれば、やらない手はないでしょう。お勧めです。

更に、読んだ内容を誰かに話してみる

さらに、本を読んで得た知識は(雑学であればなおさら)誰かと話のネタにすることで自分の知識として刷り込まれるだけでなく会話の質を上げる効果もあったりします。
このとき、脳内からの記憶の引き出しと喋ることで中枢神経が刺激を受けているわけで、心地よさがあるのは勿論ですが、相手へ丁寧に話す配慮も必要なので人付き合いの訓練にもなると思います。
場合によっては、浅知恵のひけらかしと思われるかもしれませんが、そう思われないように、シニアならではの経験則を使いましょう。認知症の予防にもなるはずです。

書店の中を眺める

もう一つ、書店に入ったときに感じて欲しいのが、カードメッセージに込められた店員さんたちの思いです。お勧めの本を売り込むためにどのような努力をしているか、肉声を感じとることもまた愉しみになります。書いた店員さんたちとの会話に繋がることもあったります。
あと、店内を眺めてみることです。
大抵のお客さんは当然ですが本しか見ていませんが、客層や店員さんたちの動き、コーナーのレイアウトの工夫など意外と見どころ満載です。
最近は、幼児向けの絵本のコーナーも気になるエリアですが、その部分が充実していると、ポイントがアップしたりして個人的な楽しみになっています。

気分を若返らせるためにも、書店に足を運び、立ち読みをしてみてはいかがでしょうか。


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