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これまでの人生、これからの人生。自分が生きていた証のようなものを、定年前の揺れる心情を…

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これまでの人生、これからの人生。自分が生きていた証のようなものを、定年前の揺れる心情をベースに綴っていきたいと思っています。

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人生を愉しむために#11 本を読む②

寄る年波 人生の愉しみとしての「読書」は前回#10でお話した通りですが、自然の成り行きというか、加齢による視力の低下で読書量が減っていく流れは抗いようがありませんでした。 このところ、視力低下は近視と老眼に加えて左右の眼で度合いが異なることもあって集中力が続かないだけでなく、眼鏡のかけ外しの繰り返しの煩わしさも重なり、アラ還ジジイには不便さの極みでした。 スマホにその時間を奪われるようになって久しく、まさに愉しみとしての主役の座を降りようとしていた「読書」ですが、救世主が

    • 人生を愉しむために#10 本を読む

      読書の愉しみ 読書を愉しみとして意識したのは、進学の為に上京した際、駅前の書店で電車の中での暇つぶしにと文庫本を何冊か購入するようになった頃からだったと思います。 何冊か読む中で、これは面白いとか感情移入できるような本にもめぐり逢い、たまたま同じ本を読んでいた友人と話のネタにしたりしました。 その後、社会人になってから、先輩職員に言われたことの一つに「とにかく沢山本を読みなさい」というアドバイスでした。 当時はあまりピンとこなかったのですが、自己啓発の真似事のようにいろん

      • 人生を愉しむために#9 映画館

        映画鑑賞の多様化 年齢を重ねるにつれて少なくなってきたことの一つが、映画館での映画鑑賞です。 個人的なものだとは思いますが、孫の世話や家事で週末の時間確保が容易でなくなったことなど一時的な要因の他に、劇場で見たいと思う作品が少なくなったことや、サブスクの普及で家の中でも十分に楽しめる環境がコロナ禍を経てここ数年で一気に進化したことが影響し、娯楽としての映画の楽しみ方が多様になってきていることが背景にあると思います。 寄る年波 もう一つの理由としては、加齢に伴い動体視力

        • 人生を愉しむために#8 スーツ(仕事着)

          アラ還のファッション観 アラ還になって変化してきたことの一つにファッションへの関心があります。 現役としての残り時間が少なくなってくることと併せて、体形の緩やかな変化が服装への関心を低下させる方向に作用し、若かりし頃のようなファッションを愉しむ感覚が衰えてしまいがちです。 私自身はファッションは好きな方で、メンズの雑誌や機会があればショップ巡りもしたいのですが、最近、ファストファッションに押されてシニア男性向けの店舗が激減していて、選ぶ楽しみすら失ってしまったような、購買層

        人生を愉しむために#11 本を読む②

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        記事

          人生を愉しむために#7 日傘

          男性の日傘 暑い毎日が続いてますが、最近、目に留まった記事で「男性の日傘率1割」とありました。 10人に一人という程にはまだまだ少数派のような気もしますが、10年ほど前に日傘男(子)だった身からすれば、確かに以前よりは街中でもチラホラ見かけるようになっています。 年代別には 面白いのは、年代別に見た場合、20代と30代の若い世代が14%と比較的高いのに対し、我らが50代はわずか1%に留まっていること。 60代になると再び10%に上がることからも50代の低さが際立って

          人生を愉しむために#7 日傘

          人生を愉しむために#6 スポーツ観戦

          日本人アスリートの活躍 ここ数年、スポーツの国際大会で邦人選手の活躍が報じられる頻度が増えてきています。 MLBや欧州サッカーだけでなく、絶対に無理だろうと思っていたNBAも含めてバレーボールや個人種目など様々な競技において世界レベルのアスリートたちが国を飛び出してチャレンジしている姿に、日本人コンプレックスに漬かってきた世代として時代が変わったなぁと思います。 勿論アスリート自身の努力が一番だと思いますが、コーチ陣をはじめ関係者の古い体質に囚われない発想で外国人指導者の招

          人生を愉しむために#6 スポーツ観戦

          人生を愉しむために#5 トイレ

          立ちションor座りション 先日、テレビの番組で男性の座りションをテーマに取り上げていて、年代別に調べると50代男性でも半数以上が座りションとの調査結果が報じられていました。 意外というか「思っていた以上にいるんだなぁ」というのが率直な感想でしたが、立ちション派の自分がいつの間にか少数派となっている現実に複雑な心境でした。 確かに、職場のトイレでも最近は便座式トイレの方が埋まっていて、小便器は空いている時が多くなっているので、座りション派が増えているのは実感としてあったので

          人生を愉しむために#5 トイレ

          人生を愉しむために#4 音楽

          ミック・ジャガーが80歳! 過日、TVニュースでローリングストーンズのミック・ジャガーが80歳になったと報じていました。 映像ではスタジオでダンスのトレーニングをする若々しいミックの姿が映っていましたが、衰えを見せないその動きに、単にトップアーティストとしての形容に止まらない神々しさのようなものを感じました。 アーティストたちの若さと魅力 楽器が弾けない私は、音楽はオールドスクールなクラシック・ロックを中心に聴く専ですが、何十年も聞き続けていると、トップで活躍するアー

          人生を愉しむために#4 音楽

          人生を愉しむために#3 頭髪 

          自分が歳を取ったことを実感することの一つに、頭髪への関心の低下があります。 薄毛と白髪化が手に負えなくなってきたこともあるのですが、どーでもいいというか、自分の目に触れることが少ないということもあって、日常的にほったらかし状態になっています。 それでも、清潔感は保たないといけないので、月一のペースでヘアーカット(ブルーオーシャンのあの店)にはいくのですが、毎回同じような「立たないソフトモヒカン」で整えてもらっています。 先日、いつものように刈上げてもらった後の後頭部を鏡で見

          人生を愉しむために#3 頭髪 

          人生を愉しむために#2 物欲

          朝刊で見た私の今日の運勢は『欲しい物がない。進歩が一時的に止まるかも。』でした。 すっかり物欲の減退しているアラ還オヤジには、この意味よく分かるような気がします。 ただ、物欲が完全に無くなったわけではなくて、欲しい物の質が加齢とともに変化してきているだけだと感じています。 若い頃は、どちらかと言えば見栄を張るために無理して高価なものを欲しがっていたように思いますが、今では自分の気分が上がるモノというか価値そのものに金を使たいとという、量より質に重視する基準が変わってきました

          人生を愉しむために#2 物欲

          人生を愉しむために#1 ご挨拶

          協同組合系の組織で働いている私は、今のところ現役として時間に追われる毎日を過ごしていますが、還暦が近づいてくるにつれて、少しずつ今後の人生というものを考える時間が増えたような気がします。 一方で、仕事と家庭のバランスには相変わらず苦慮しており、自分の思うように時間を使い切れていない感覚もありますが、人生とはそういうものという諦観もあったりします。 これから先の人生、時間のゆとりが出てきたとき何をして過ごそうか、 どのくらいの蓄えがあればやっていけるのか、 自分の感性、知力、体

          人生を愉しむために#1 ご挨拶