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人生を愉しむために#11 本を読む②


寄る年波

人生の愉しみとしての「読書」は前回#10でお話した通りですが、自然の成り行きというか、加齢による視力の低下で読書量が減っていく流れは抗いようがありませんでした。
このところ、視力低下は近視と老眼に加えて左右の眼で度合いが異なることもあって集中力が続かないだけでなく、眼鏡のかけ外しの繰り返しの煩わしさも重なり、アラ還ジジイには不便さの極みでした。
スマホにその時間を奪われるようになって久しく、まさに愉しみとしての主役の座を降りようとしていた「読書」ですが、救世主が現れました。

オーディブルの衝撃

それが「オーディオブック」、いわゆる「耳読」です。
本を読みたい衝動を抑えられず、先ずは試しにとAmazonのオーディオブック「オーディブル」を使ってみたのですが、劇的に読書スタイルが変わりました。
先ず、肉体的な問題として視力の劣化に比べて聴力はまだまだ大丈夫なので、視力ほど不便さがありません。
勿論、タイパを重視して動画を倍速で観る若い世代に比べれば情報処理能力の劣るアラ還オヤジですので、かなりの倍速で聞くことには無理があり、頭がクラクラしてしまうのですが、それでも今のところ1.2~1.5倍までは対応可能なので、一応、速読もできます。
最大の効果は、ながらの時間が使えるようになったことです。
先に購入していたAirPods Pro(第2世代)との併用で、例えば通勤時の車内やバイクのヘルメット着用時でも使えますし、いつでもどこでも聞くことができます。
ウオーキングをしていてもバスや電車の中でもとにかくありとあらゆる場面で使えるということはまさにタイパの革命が起きたような衝撃でした。

その効用は

Audibleは、プロのナレーターが朗読した本をアプリで聴けるサービスなので、いつでもどこでも読書ができるという基本的な機能の他にもいくつかの効用があります。
一つ目は、音声が聴き取りやすいということ。
ナレーションが機械音でなく生身の声であることで非常にスムーズに聞き取ることができ、情感をイメージし易いということです。ある意味オーディオブックの一番のメリットかも知れません。
二つ目は、正しい日本語の発音が分かるということ。
読むことよりも聴くことで日本語の微妙なアクセントとか知ることができます。
三つ目は、漢字の正しい読み方を覚えられるということ。
これも、自我流で勝手な読み方をしていた無知丸出しの頃に比べると、大きなメリットと言えます。
他にも、「語学学習系のコンテンツはオーディオブックとの相性が抜群」とも書かれていましたので、アラ環オヤジの新たな読書スタイルとして「耳読」はStrongly Recommendです。

新たな課題が

Audibleのお陰で「読書」が劇的な復活を見せた一方で、限りある時間の争奪戦は新たな課題も生じてしまいました。
それは、「音楽」を聴くこととの競合です。
それはもうその時の気分で使い分けるしかありませんが、暫らくは読書にハマっていそうな気がしています。

シニアこそ

デジタル社会の中で愉しむことの可能性を広げてくれたAudibleは、視力減退、老い先短いシニア世代こそその恩恵に与るべきだと思っています。
是非、試してみてください。

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