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僕らの臨床研究の年輪

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臨床研究に大切な思考、方法を解説していきます。
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僕らの臨床研究の年輪:サイトマップ【随時更新】

いつも記事を読んでいただき、ありがとうございます。 僕らの臨床研究の年輪は、以下のことを…

N1 Study

ずっと、ずっと、やろうと思っていても、手につかない。 誰にだって、そんな対象があるだろう…

発表スライドの推敲チェックリスト

そう思わされる講演や発表を聞いたことが、誰しもあるだろう。 では、「それはどのような仕掛…

Connected Papers:点の抄読を、面の抄読に変える。

人類は、リレー形式で発展してきた。 すなわち、たった1人の人間がすべてを成し遂げたのではな…

アウトプットの科学

むしろ必要こそが発明の母であり、 困難こそが偉大な成果を生むための 真の学校であると言える…

FINER:科学が前進し続ける仕組み

科学は、前進を続けてきた。 たとえば、動力。 科学は、人力車や馬車を蒸気機関に、鉄道に、電…

Ph.D. 博士号とは何か?

2022年3月23日。 ぼくは保健学博士(Doctor of Philosophy; Ph.D.)になった🌸。 博士になるまでの過程や、博士論文については、以下noteを参照されたい。 Ph.D.の肩書きを持つうえで、「Ph.D.とは?」について知見を持っておくことは必要だと思われた。 今回の年輪は、Ph.D.について、全般的なレビューを行い、今後の英気を養いたい。 ▶︎Ph.D.の疫学 博士号取得者の数は、2000年以降、多くの国で大幅に増加しているが、ほとんどの国では

P2P:Presentation to Paper writing;学会発表と論文執筆をつなぐ

学会発表(Presentation)は、華やかなイメージだ。 気軽な投稿、緩めな査読、スーツ姿、peer…

KTA-Cycle:Knowledge-to-Action-Cycle;知識翻訳(K2P)に特化したフレームワーク

学問の要は活用にあるのみ。活用なき学問は無学に等しい。 福沢諭吉 毎日、勉強を続けている…

相関と因果:くすんだ相関→明瞭な因果へ

やめて!もう、その話はやめて! よく分からないから。 そう、思ってきた。皆さんも、そうでは…

『Rコマンダー』を使って統計解析をしてみよう!

このマガジンでは『Rコマンダー』を使った統計解析の手順を紹介していきます。 Rコマンダーっ…

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参考文献リストをつくる:Typing vs. Citation

人生の理想は「責務ミニマム、面白いことマキシマム」 出口治明:人生を面白くする本物の教養 …

座長マニュアル

ときはきた。 SuperHumanに、座長依頼がきたのだ。 もちろん、快諾である! そのうえで、その…

LHS:Learning Healthcare System;学習する組織をつくるためのプラットフォーム

実行のなかにのみ学問がある 行動しなければ学問ではない 王陽明「伝習録」 医療において、臨床実践と学問(研究)には乖離がある。 臨床実践者:ケアプロセスを改善するために、問題の特定、分析、行動のサイクルを迅速に行うが、方法論的な厳密さはあまり重視しない 研究者:長期的な時間軸で研究を行うことが多く、厳密な方法論で問題を解決し、その結果を科学雑誌に発表するが、結果の実施についてはあまり考慮されない。 この臨床業務の実用性と学術研究の厳密さを融合させようという考え方がある