コーヒー日記㉓~他者に導かれて~
”自分が大切にしているものがあるにもかかわらず、他者に導かれて、その大切にしているものを手放す。”
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哲学研究者、近内悠太氏の著作、『ケア・利他・傷の倫理学』で示される、利他の定義です。
この定義と、わたしの現在の働き方とに、重なるところがあった。
研究。
わたしが大切にしていたもの。それを、家族に導かれて、少しばかり手放すことになった。
でも、それは自己犠牲ではない。自己変容である。
実際、家族に強制されて訳ではない。自ら、手放した。
大切にしているものが変わる。営む言語ゲームが変化する。
そういう経験。
それは、臨床に活かされている。
患者・利用者が大切にしているものは何か。
大切にしているものがどのように変化してきたか。
より一層、明確に意識するようになった。
きっとこれからも、家族だけでなく、患者・利用者、色々な人に導かれて、新たな言語ゲームを始めていくだろう。
少しでも参考になりましたら、サポートして頂ければ幸いです。