ビックワンタダシ

2002年チャンピオンレッドにて連載後、造形の道に進みソフトビニール人形(ソフビ)の原…

ビックワンタダシ

2002年チャンピオンレッドにて連載後、造形の道に進みソフトビニール人形(ソフビ)の原型製作を始める。 怪獣軒・メディコムトイなどの原型を手掛け現在株式会社ビックワンクラフト 立ち上げ日々ソフビを作っています。 漫画も再開し始めたのでこちらで公開していきます。

マガジン

  • ソフビ製作の実務のお話

    ソフビ製作にて、実際にどんな工程で行われているのか?・ソフビにするにはどうしたら良いか?など写真や図解などでできる限り説明します。 これだけではない、と言う部分もありますが経験上のお話になるので製作のお役に立てればと思います。

  • 人形作って生きてます

    主にソフビを作る際に色々起きた事象や気をつけておきたいことを漫画コラム形式でまとめています

  • タダシの部屋

    ここでは日々の出来事や思ったこと、食レポなど日常的なことをコラム形式の漫画にしています。

  • もう一度漫画を描こうと思った訳理由

    漫画家として完全敗北し、以降ソフビ原型師として会社まで立ち上げたが、また漫画を描きたい!おっとクリエイトしたいんだ!という思いを綴りました。底辺作家の方々に何か感じていただけると嬉しいです。

  • ちょい食レポ

    ちょっとその辺で見かけた食堂や普通のファミレス、おやつ、ファストフードなど普通に食べたい普通の食べ物をちょいレポ。 日記や漫画など入り交えて美味しかったものをレポートします

最近の記事

シルバークロス旋風か?

有料記事だけじゃあれなので(笑 漫画をタダで、というのはあまり良くないなあ…と思っていたのでちゃんと描いたのはちゃんと有料にしようと。 いや、いつもちゃんと描いてますよ(笑 有料と無料を使い分けで興味を持っていただけると嬉しいなあ… 程度なので興味があったら有料漫画もお求めくださいね(笑 それはさておき。 ここにきてoneup様と色々と何か企画をやろうとばつ記事でもやっているAMADA。 現在金型製作中とのこと。 それにちなんでうちの会社をなんか企画ができないかなあ…と

    • 太陽ロボ シルバークロス第1話その

      有料
      200
      • 久々にシルバークロスを生産するのです!

        忘れた頃に生産。 弊社オリジナルキャラクターのシルバークロスと太陽仮面ですが、ほんとに忘れた頃に生産します。 漫画も2巻まで書いて止まっている状況ですが(いつかはnoteに有料コンテンツとしてあげたい…)この2アイテムを何度も使い回すという状況(笑 と言っても、最近はyoutubeのおかげもあってなのか新規の方も非常に多く驚いてます。 散々擦り倒したアイテムなのに(笑)1年経つとまた非常に需要があったり反応が良かったりで 『あーこの業界も新陳代謝が起きてるんだなー』 と感

        • ついに完成!真デビルマン

          なかなかにして時間がかかってしまいましたが、新作の『真デビルマン』が完成し、販売が開始されました。 そもそもデビルマンの制作にあたっては二回目。 以前はちょうど5年前の今頃でした。 デビルマンに関してはいくつかのバージョン作りたいと思っていた2作目。 予約から発送まで梱包資材の遅れなどでぐずってしまいましたが、それでも5日遅れで発送開始できてホッとした部分もあります。 予約に関しては、成形品が上がってから確実にお渡しできるという形になった段階で予約を取ることにしています。

        シルバークロス旋風か?

        マガジン

        • ソフビ製作の実務のお話
          15本
        • 人形作って生きてます
          16本
        • タダシの部屋
          12本
        • もう一度漫画を描こうと思った訳理由
          10本
        • ちょい食レポ
          7本
        • ロイヤリティーマン リブート
          2本

        記事

          ワックス原型を作るのです!その4

          さあいよいよAMADAも大詰めになって参りました! 表面をある程度仕上げてリベットを打っていきます。 そしてここからは腰から分割して仕上げていきます。 嵌着というジョイントや材料を注ぐための湯口を作っていき、パーツごとにつけていきます。 さて、ここで一度クライアントであるoneupの方からつま先は立たせずに平らにしてほしいという希望があったので修正します。 まずはマスキングテープで形を作り… ワックスを注ぎます。 いかがでしょう?ちゃんとできました! さてここか

          ワックス原型を作るのです!その4

          ワックス原型を作るのです!その3

          さて、AMADAもいよいよ細かいディティールを作っていきます。 まずエンブレムとなるバックルを掘る、 盛っては削るの繰り返しである程度の形に。 だんだんと良い感じになってきました!おおむね目立てやすりとスパチュラで掘っていきます。 そして全体の形を整えるために一度胴体を接着。 モールドを掘っていきます。 そしてロケットエンジン。 盛ったり削ったり… ワックスは冷めると固形になるので作業は尋常じゃないくらい早いです。 噴射部を掘り込み… ボディのモールドを掘り込む

          ワックス原型を作るのです!その3

          ワックス原型を作るのです!その2

          ※基本的に外注は受け付けておりません 久々原型1件、ワックス転換1件、合計2件の外注をしました。 こと1件に関してはシリコンをお預かりしてワックスに転換したので、都度傷の確認や歪みなどを確認しつつの作業。 ワックス転換は非常にテクニカルな作業でなかなか難しいのです。 ワックスを流し込む温度やシリコンの温め度合いによって全く別物が誕生してしまう(笑 多くは『引け』というもの。 ワックスは個体から液体になった場合の体積が非常に変わります。 なのでいかに融点に近い温度で作業す

          ワックス原型を作るのです!その2

          ワックス原型製作をするのです!

          ワックス原型というとあまりピンとこないかもしれません。 ワックスとはいわゆる『ロウ』原型なのですが、それを使って造形? となると触ったとこがない方にとっては全く想像にもできないと思います。 ソフビの場合、原型をワックスに置き換えて電鋳にかけてメッキをします。 メッキができたらワックスを溶かして流し出すと中空の金型ができます。 (以前貼ったカミジョーさんの動画がわかりやすいと思います) ソフビのワックスはそれぞれの金型屋さんが使いやすいように、または電鋳曹が痛まないような

          ワックス原型製作をするのです!

          ソフビパテで造形するのです!その2

          テトラヒドロフラン、という成分の方の書き方をしたので何やら仰々しいものを使っているんじゃないか? って話を会う人に言われるのでなぜ成分で書いたかという話になります。 今のところ手ドロヒドロフランを成分とした接着剤が3種あったのでどれが良いか、どれに特徴があるかのテストをしてみてからこれが良い、という話にしようと思っていたので成分の話をしていました。 仰々しいので『死ぬんじゃないか』なんて言われてちょっとびっくりしました(笑 危険物指定があるのでもちろん大量所持はガソリンや

          ソフビパテで造形するのです!その2

          ソフビパテを作って改造してみるのです

          ソフビを改造する。 というのはいろいろと語方法はあるとはいえ、できる限りこの軟質の塩ビという素材の良さをなんとか残したいものです。 エポパテやポリパテなどを使うこともできますが、何か方法はないか… と調べてみると、先人の方々の素晴らしい努力のもと『ソフビパテ』というものがあるらしいと。 如何なるものかと言いますと、軟質塩ビを接着するための接着剤にソフビの切れ端をぶち込んで溶かしてパテにする。 という代物です。 テトラヒドロフランにソフビを粉々にしたものを漬け込む。 そのこと

          ソフビパテを作って改造してみるのです

          欲しいものがないなら作るのです!

          ガチャを製作するにあたって、せっかく可愛いものを作ったので見せ方をちゃんとしたいなー… と思い、ミニチュアに合うようなものをいっぱい探してみました。 しかしながら意外とないんですよねえ… ドールショーに行ってみたりしたんですけど12インチのものはそこそこあるんですが、それでもやはり皆さんドールを愛しているのかとてもおしゃれなものがいっぱい。 できればうちのものはチープでゴージャス感のないものでいっぱいにしたい。 スタンダードなものならもっとあってもいいなあ…と個人的には感じ

          欲しいものがないなら作るのです!

          モールドメーカーカミジョーさん(金型製作所)に行きました:三郷〜金町へ

          ここ7〜8年、ソフビの取り巻く状況は著しく変わってきており、特にあ金型製作所というのはいつ後継者がいなくなりなくなってしまうのだろうか? という不安と共にありました。 『〇〇さんがやめちゃったら金型屋さんどうしたらいいんだろう…』 なんて話はだいぶ前から囁かれており、ついに1軒工場を閉めるそうです! となった時は一体どうしたら良いのか? と大騒動になったもんです。 それが概ね7年前頃かな? うちが8期目に入るということで1期目についに嵌着(ジョイント)製作までしないと今

          モールドメーカーカミジョーさん(金型製作所)に行きました:三郷〜金町へ

          ソフビを改造して遊ぶのです!

          なんとなく時間を見つけては進めているソフビの改造。 今回はガイバーの特徴でもある触手(?)が絡み合って出来上がった関節部分を埋められないか? と考えて追加パーツを生産してみようとおもます。 作業としては 原型を作る →シリコン取りをする →柔らかなキャストを流し込む →硬化後に加工 という順番になります。 何を言ってるんだ?とお思いかもしれないのですが(笑)実作業を見てみてください。 まず最初に原型を作ります。 手っ取り早いのはワックス造形なのでサラサラと製作して

          ソフビを改造して遊ぶのです!

          過去の漫画をどうすべきか考える

          最近の出版事情がどうなっているのかわからないのでデーター上での推移を見ていると、出版自体は変わらずその内容が激変していることに気が付きます。 それはやはり電子書籍の登場が大きな分岐点かと。 ただ、じゃあ全てが電子書籍?というとそうでもない。 『出版の売り上げ自体が変わらず電子書籍が伸びているなら電子書籍に移行してるってことだろう?』 と思いがちですが、概ね中身を見ると ・雑誌の売り上げが低迷 ・コミックの電子書籍移行が激しい と言うのが見えてきます。 参考データ

          過去の漫画をどうすべきか考える

          ソフビを使ってアクションフィギュアを作る!

          前回、ソフビのパーツを使ってアアクションフィギュアの素体にはめ込んでみました。 フォルムとしてはまずまずの全体像が見えてましたが、やはりここまで来るとインナースーツを作ってみたい… というのが作り手の思い。 実は調べてみたら2009年。 メディコムトイのRAHとボークスの素体を使ってスーツを作ったことがあるんですね。もちろん、趣味なんですが(笑 当時は素材をどうしたら良いかわからない、というのと変なこだわりがあって… 『縫う』には縫い目のスケール感がどうしても合わない。 1

          ソフビを使ってアクションフィギュアを作る!

          素材としてのソフビパーツの提案と挑戦!

          ここ最近ですが、中国の玩具工場が閉鎖になったりと玩具業界にもなんとなく暗雲が広がっていると感じます。 国内事情としても中国の生産の遅れから度重なる発売延期。 数々のメーカーが他業種との事業提携とオモチャを生産するだけではなかなか難しい時代となってきたわけです。 そもそもオモチャを作ろうと言うにはものすごいお金がかかります。 金型だけでも数千万ということはザラです。 そのまま設備投資もかなりの費用。 しかしながら上代は上げられないという中での中国工場の倒産や人件費の高騰…

          素材としてのソフビパーツの提案と挑戦!