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すべての検査が正常であることの矛盾


図は母集団487067人のBMIと年齢の関係から見た散布図です。

全体の図の上に前回説明に出てきた6項目すべて正常群をプロットしてみました。

健診結果が正常であることが健康長寿の秘訣なら、高齢の受診者は正常群が多く占めるかと思えば、実際はそうはなっていません。

6項目すべて正常の方々の平均年齢(男性38歳, 女性39歳)から見ても 健診データがすべて正常範囲であることが健康長寿の必須条件ではなく異常を有しつつも高齢化できる条件について考慮される必要があると思うのですが……。

また、正常群のBMIがちょうど標準体重あたりですので、標準体重を基準に考えることは、常に30歳代のそれも正常群の体重を目指せということになります……現実的には、歳を重ねるにつれて人によって無理強いに近い印象を持ちます。

実際正常を維持できている方と目指す余裕のある方はともかく、64群のうち正常群を除く残りの63群に含まれる大部分の方は、自分自身の健康をどのようにとらえて、どう生きてゆけばよいか……。パターンプロセス理論は、正常群も含めて64群すべての方に健康長寿につなげるヒントとなると考えています。

ここまでを前振りに、次回は1回目でまだみなさんの目に触れていないパターンプロセス(理論)についてご紹介します。

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