【#52】斉藤孝「大人のための読書の全技術」
今や、YouTubeなどを見ていれば、知りたい情報を教えてくれる動画は沢山ある。
しかも無料でだ。
それでも、あえて読書をする必要がある。
今回は短めに、読書でしか得ることのできないものについて考えてみたい。
動画を見るのはサルでもできる
動画を見るというのは、とても受動的な行為だ。
「受け身」と言った方がわかりやすいだろうか。
ボケーッと座っているだけでも、情報は目・耳から頭に入ってくる。
ように感じる。
だが、自分が何も考えずにただ見ていても(聞いていても)勝手に脳内に入ってくる情報が記憶として、知識として自分のものになるだろうか?
上にも書いた通り、動画を見る、テレビのニュースを見るというのはとても便利なのだが、自分から情報に働きかけていない分、非常にインプット効率が悪いのだ。
読書はものすごく高度な作業
動画を見るという行為が受動的なのに対して、読書はものすごく複雑で力のいる作業だ。
書かれている文字を高速で目で追い、そこに含まれている意味を正確に自分の中に取り込んでいかなくてはいけない。
極めて、能動的な行為なのだ。前のめりと言ってもいいだろうか。
そのため、読書をするには高い集中力を保つ能力が必要とされる。読書習慣のない人が読書を始めようとすると、しんどいのはこの点だろう。
だが、トレーニングを積んでいくと誰でも読書を習慣化できる。
読書量はしゃべり方に影響する
読書を意識的に生活に取り入れて、ある程度の冊数をこなせるようになると、自分の中にある言葉の数が増えてくる。
ボキャブラリーの数、活字量ともいえる。
これが多い人の話は表現が様々で飽きないし、知的な印象を与えるのだ。
同じ内容を話しても、活字量のある人とない人だと、その内容を文字に起こした時に大きな違いが現れる。
読書していて、言葉の言い回しや、表現のストックが多い人だと同じ1分間でも話せる単語数が多く、スラスラと言いたいことが口から出てくるようになる。
しかも内容はわかりやすい。
読書はインプットツールの一つだが、かなり質のいいインプットができるのだ。
そして、インプットの質はアウトプットの質にも直結する。
人前で話をする機会のある人は、読書の習慣はマストだといっていいだろう。
〈参考文献〉
読書の必要性を強く感じて、それなりに忙しい社会人1年目でも読書は続けています。読書についてはこの本を参考にしています。多忙な中でも本を読める生活を手に入れたい人にはおススメの本です。
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