映画「落下の解剖学」感想 - 観客はどこまで先入観を自覚できるのか
これはネタバレ無しで感想を書くのは難しいと思う。
転落死の事実関係や、登場人物の発言の真意も映画中では説明されず、観る側に判断が委ねられる。
そこで考えさせられるわけです。悪いのは誰か、なぜその人が悪いと感じるのか、そういう判断にいたる自分は、いったいどういうバイアスで物事を判断しているのか。
特に夫婦喧嘩を聞いて、どう思ったかは意見が分かれるところでは。
私は、妻であるサンドラが法廷に被告人として立たされ、バイセクシャルを検察にアウティングされた描写から、サンドラ擁護派だ