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記事一覧

濱口竜介監督映画「悪は存在しない」感想箇条書き

公開初日ほぼ満席のル・シネマ渋谷宮下で観た。 この先、観ていない方への配慮は無しで、観終…

バス・ドゥヴォス監督映画「Here」「ゴースト・トロピック」感想

今後、親しい人から好きな映画を聞かれたら、Hereを挙げると思う。それくらい好きになった。 …

虚実の境が曖昧になりながら歩くことになるーさいたま国際芸術祭2023旧市民会館おおみ…

最終日前日の土曜日に見てきた。 まず会場内で、段ボールや使い古された清掃用具が置き去りに…

ゴースト・ワールド感想

Xで見かけたポスターがレトロでかわいいので、気になった。 検索すると、「あのゴースト・ワー…

「ミツバチと私」感想 - 自分もアイデンティティの一部に蓋をしたままなのかも

自分にとっては、かなり刺さる内容でした。パンフレットも買った。 配信ではなく、劇場で集中…

アキ・カウリスマキ監督映画「枯れ葉」感想

「交友関係が狭く、仕事と家の往復、独身で中年、そんな自分に刺さっちゃって」という話をポッ…

映画「落下の解剖学」感想 - 観客はどこまで先入観を自覚できるのか

これはネタバレ無しで感想を書くのは難しいと思う。 転落死の事実関係や、登場人物の発言の真意も映画中では説明されず、観る側に判断が委ねられる。 そこで考えさせられるわけです。悪いのは誰か、なぜその人が悪いと感じるのか、そういう判断にいたる自分は、いったいどういうバイアスで物事を判断しているのか。 特に夫婦喧嘩を聞いて、どう思ったかは意見が分かれるところでは。 私は、妻であるサンドラが法廷に被告人として立たされ、バイセクシャルを検察にアウティングされた描写から、サンドラ擁護派だ