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30代同性愛者、数年ぶりにフリーになったら途方に暮れてしまった

なんていうか、コミュニティ内にも居場所がないと感じてしまう。
20代から長く付き合ってきた元恋人との暮らしが終了して今30代。今と書いたけど、本当は別れてから少し時間が経っている。別れて以降、途方に暮れ続けているとも言える。
その元恋人以外は、当事者の友達と会うこともなくなっていて、やんわり繋がっていたSNSアカウントも休眠状態、二丁目にも久しく足を運んでいなかった。コロナ禍の影響も多少はある。
改めてX、インスタ、Youtube、ポッドキャスト、それぞれの検索窓から繋がりを求めてみたけれど、まず子供を持ちたいと望んでいる人が目立っていて面食らってしまった。マッチングアプリで登場する〇〇セクシャルという用語も、知らないものが増えていて、気後れした。

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今の私を同性愛者と示すものは何もなく、もう隠し事がなくなったな~と思ったりもする。そういう生きやすさも感じている。いわゆるゲイフォビアな一面が自分にはある。克服したかったが、向き合い切れていない。だから、ここ数年のニュースに対する市井の皆様の反応からは目を逸らしている。直視したら外に出られない。

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パートナーがいる人に対して、勝手に劣等感を持つようになった。面と向かって非難されるようなことはないが、親には申し訳ないと思うし、職場で未婚の同世代が非常に少ないことも気になる。同性愛者とか関係なく、他人と尊重しあえる関係を築き維持していることが単純に眩しく、羨ましく映る。
それでいて、年末年始の休暇中、誰と約束もせず、誰に気も遣わず、ひとりで過ごせたことが心からのリフレッシュになっており、無理にパートナーを探す必要もないなと感じている。


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