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【日記】コードブルー訓練でアンパンマンを歌い始めた院長の話www

注意!!!訓練中の出来事です
実際のコードブルーではなく、訓練中の話です

先日、院内でコードブルーの訓練がありました


コードブルーとは


患者の容態急変などの緊急事態が発生した場合に用いられる
救急コールのこと。
コードブルーが全館放送でコールされた場合は担当にかかわらず
手が空いている医師や看護師に至急全員集合してほしい場合である。
スタットコールやドクターコールなどと言われることもある。

コードブルーはいつ起きるか分からないため
抜き打ちで行われる訓練

院内に響いた「コードブルー」の声

夕方4時ごろ
「コードブルー!コードブルー!
 病院2階リハビリ室に応援願います!」
いつもと変わらない日常の中、逼迫した声が院内全体に響き渡った。
コードブルー発令時、救急カートがある部署の看護師は
その救急カートを押して応援に行くことが義務付けられている。

自分の胸くらいまである大きさの救急カートを引っさげ
リハビリ室に向かった。
カートが部屋の出入り口から遠い位置に置いていたため
引っ張り出すのに時間がかかった。
その大きな救急カートを押しながらリハビリ室に着いた頃には
リハビリのスタッフが模擬患者の心臓マッサージを行っていた。
周りには十分なほどのスタッフが集まっており
ドクターも3名駆けつけていた。
部屋に入ったとき、消防署の救急隊の姿が見え
これが訓練だということに気が付いた。
救急隊の監修のもと訓練が行われていたのだ。

すでに始まっていた救命処置

一生懸命に心臓マッサージを行っていたが
「1、2、3、4・・・」と回数を数えていなかったため
交代のタイミングが分からなかった。
本来なら、回数を数えながら心臓マッサージを行うことで
30回ずつで違う人に交代し、救護者の体力を温存することができる。
私は先月、救命救急講習に参加しており
心臓マッサージやAEDの使い方について講習を受けてきたところだった。

持ってきた救急カートを近くに置き
心臓マッサージの役を買って出た。
30回をメドに交代するように、周りに説明し
「1、2、3、4・・・」と声に出しながら心臓マッサージを行っていると

「アンパンマンのマーチを歌いながらやると
 リズムがとりやすいんだよ」
院長が私の隣まで来て、声をかけてきた。
確かに「アンパンマンのマーチ」や「もしもしカメよ」を
頭の中で流しながら心臓マッサージを行うと
1分当たり80~100回と、適切な回数になる。
心の中では「ありがとうございます」
と思いつつ回数を数えながら心臓マッサージを行った。

部屋に響くアンパンマンのマーチ

すると突然
「そうだ~♪うれしいんだ~♪」
なんと歌いだしたのである。
訓練とはいえ、かなりの数の職員が集まっており
救急隊も見ている中、歌いだしたのである。
「おいおいw待ってくれよw」
他のドクターは気管挿管の準備や酸素マスクの準備している中
院長は本気でアンパンマンのマーチを歌い続けているのである。

訓練を終えて

院長は、確かにフレンドリーなキャラクターで
どちらかというと優しく明るい感じの性格であるが
真剣に心臓マッサージをしている私の隣で
本意気でアンパンマンのマーチを歌う院長。
かなりカオスな状況。
ドクターとしての役割を果たしてほしいと思ったw

まさかアンパンマンのマーチの歌いだすとは思わなかったし
患者が急変した場合、気管挿管が必要になることがある。
気管挿管はドクターにしかできない処置であり
看護師やコメディカルができる処置ではない。
他のドクターたちは、救急カートの中の物品を見ながら
これが足りない、あれが使いにくいと
話をしており、救急カートの使い勝手について話をしていた。
結果として、いろいろな課題が見えたいい訓練であったが
アンパンマンのマーチを歌うのは止めて欲しかったwww

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