コンセプトから形態生成
建築の設計において、建築家はしばしば自然界や人間の日常生活から着想を得て、「〇〇のような建築」という形で表現することがあります。
このnoteでは、Stable Diffusionを活用し、特定のコンセプトから形状を生み出す特殊プロンプトの作成方法について詳しく解説します。
卵のような建築
具体的な例があった方がわかりやすいと思いますので、個人的に好きな曲線形状をしている卵を題材として取り上げようと思います。
単純にプロンプト に加えた例
単純にプロンプトに"egg-like shape"を加えた例です。
これでも良いのですが、表現が直接的すぎるのでもう少し手を加えます。
特殊プロンプトについて
プロンプトの融合
同時に言葉を思い浮かべさせ、画像を生成する特殊プロンプトにAND構文があります。
やり方は非常に簡単で、プロンプト同士を大文字のANDで繋ぐだけです。
卵建築ですが、まだ卵が強すぎますね。
プロンプトの途中差し替え
以下のような[]でワードを囲み:で区切り、最後に数値を入れることで任意のタイミングでプロンプトを差し替えることができます。
「いつ」はステップ数なら整数、割合なら少数で入力します。
形を作るのは生成前半になるので、モデルにもよりますが0.2程度で切り替えるくらいが丁度いいです。
特殊プロンプトの組み合わせ①
これらを組み合わせて、前半は卵と建築を考えながら生成し、後半は建築を作ろうとさせるプロンプトを作成します。
卵の要素が少なくなり、先ほどり良くなっています。
ランダムプロンプト
DinamicPromptとは複数のプロンプト から指定した数ランダムに選んで使用することができる拡張機能です。
拡張のリンクは以下
「red」「blue」「pink」3つの中から1つをランダムで選択してほしい場合は、
のように{}で囲んで|で区切ります。
設定したプロンプトから、ランダムで2つを選択してほしい場合は2$$を追記します。
また選択する数をランダムにすることも可能です。
その場合はx-y$$と記述します。
例として、1~3個ランダムで選択してほしい場合は、1-3$$と記述します。
特殊プロンプトの組み合わせ②
最後に先ほどのプロンプトの卵の部分をDinamicPromptを使いプロンプトのバリエーションを増やします。
1つのプロンプト でもここまでバリエーションを増やすことができます。
色など他のランダム要素も組み合わせることでバリエーションをさらに増やすことも可能です。
ランダムプロンプトを簡単に作成できるGPTs
Stable Diffusion用のランダムプロンプトを簡単に作成できるChatGPTを作成しました。
使い方は以下のように項目を送るだけでプロンプトが作成されます。
個人的にもかなり使っているので、是非使ってみてください。
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