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『和食展』の見学レポート

今年の12月で、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されて
ちょうど10年が経ちます。

この節目となる今、東京の国立科学博物館にて
和食のすべてを網羅するような内容の特別展が開催されており、
わたしも興味津々で見に行ってきました!


展示は、「和食」とは何かを来場者に問うところからはじまり、
日本の豊かな自然環境があるからこそ育まれてきた
食材や食文化を紹介し、
時代の変遷と共に発展してきた和食の流れが
具体的な料理の模型で表現されており、
料理の際に使用する道具や和食を生み出す自然の美しさを
体感できるコーナーがあり、
最後には、一通りの展示を見たあとに改めて
「和食」とは何だと思うかを来場者に問いかけ、
今後も和食を守り伝えていく必要性について
考えさせられる内容となっていました。


大根ひとつをとっても、地域によってここまで特徴が異なることが分かる展示。



歴史文献を元に食事が再現されています。これは織田信長が徳川家康をもてなした時の本膳料理。


食材の持つ美しさを感じ、
日本の豊かな自然があってこその和食であることを知り、
時代の流れでどのように日本特有の食文化が成立してきたかを学び、
世界の中での和食の位置づけや和食の特異性を知ることができました。

これまで和食が発展してきた流れのように、
海外の食文化のよさを認め取り入れつつも、
もっと日本の食文化に誇りをもって、
食べて、味わって、伝えて、守っていきたいなと強く感じました。


食という日常的で当たり前なことのなかでも
特に見過ごされがちな「和食」の大切さや奥深さを
広く知ってもらったり、改めて考えるきっかけとなる
とても素晴らしい展示でした。


みなさんもご興味があれば、来年の2月まで開催しているので、
ぜひ見に行ってみてください。



参考までに、和食展の特別サイトはこちらです↓
https://washoku2023.exhibit.jp/

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