満員電車で人身事故にあった #22

昨日の帰りに題名にある通りの地獄を味わいまして、その際に気を紛らせるために書いていたことを貼り付けます。

18時50分ごろ 前の電車が人身事故となり電車が止まった。会う約束をしている友達がいたためLINEしようとしたが、電波が届かず送れない。
暑い。顔全体から汗がこぼれ落ちる。満員電車の中でなるべく動きたくないが必死に上着を脱ぎ、かなりマシになった。
満員でバッグを開けれないため、本を持ちながら乗車してよかった。本を読みながら過ごす。時折LINEは試したがダメだった。他の乗客はスマホを触り過ごしているため、問題なくインターネット利用できているのだろうか。自分が契約しているahamoは格安スマホと違い周りの人がどのくらい電波を使っているかの影響がないと思っていたが、違ったのだろうか。とにかく、電波の本数は割と立っているのにLINEやブラウザ検索のようなインターネット通信は何もできない。しょうがない。本を読んで過ごすしかない。冷房は効いて比較的快適に過ごせている。

だんだん暑くなってきた。冷房が効かなくなってきた。また汗が吹き出してくる。
「すみません。体調が悪くてトイレを探しています。」と小柄な女性が人混みをかき分けてきた。その中で「いいですよー道開けますよー」とか「トイレ〜号車にあると思いますよー」みたいな声かけがポツポツとあって、みんな協力的だった。みんなしんどいし協力しないとやっていけない。かつ、みんなやることがなくずっと体を硬直させていなくちゃいけないから、やることが見つかって生き生きとしたという雰囲気も感じた。

引き続き本を読みながら耐え忍んでいると、19時40分ごろ「ただいま人身事故で20時20分の再開見込みとなります。」というアナウンスがあった。わりと絶望だった。こんな地獄、1時間で終わらないと嘘だとどこかで思っていた。その一方で人身事故って2時間くらい復旧にかかるよなあと思ってもいたから、飲み込めはした。アナウンスがあったとき、「えぇそんなに」みたいな声を漏らす人たちがチラホラいたけど、本当に驚いているというより声を出すことで発散したい気持ちがあるのかなと思った。めっちゃ分かる。

それから急病人が出て、何人も車掌に連れられた。連れる方法があるならちょっとずつでも人を連れて行ったらいいのに。そしたら電車での待機も楽になるのに。「危ないので外には絶対に出ないでください」という何度も流れるアナウンスは、何度も何故?と思わせる。外に出たら電車が通っているから危ないという意味だろうか。それなら走っている電車を一時的に止めてくれればいいんじゃないのか。満員電車で閉じ込められる人がどれだけのストレス、過労を感じるか想像できないのか。現に急病人が出続けているのに、閉じ込めていることが原因という仕組みを理解できていないのか。電車を動かすことが人の命より大切なのか。
ここで責任問題ということが頭をよぎる。職員側が扉を開けて外に出てもらうという判断をしたら、誰かが轢かれたりとか、扉から降りる時に怪我したりとかするリスクを生むから?
だとしたら全く効率的ではないし、そういうリスクを回避する策を講じればいいんじゃないのか。ちゃんと扉下に階段をかけてから、その扉を開けて、1人ずつ下ろす。1人ずつ下ろすために車両に1人車掌さんを乗っけて、整備させる。それでも扉から落ちるリスクがあるならクッション性のものを地面に敷いておく。こういう考えうる対策を全てして実行して、それでもトラブルは起きる。それはもう仕方がないことなんじゃないか。おかしな客が順番を無視して飛び降りて怪我しましたってなったら、もうどうしようもない。
それで職員の責任に問われたとしたら社会が頭おかしい。考えある対策は講じたのに、揚げ足をとってるだけになる。
てかもうそういうどうでもいいことよりやっぱり人が大事なんじゃないのか。なぜ人のことを犠牲にしてまで保身に走る対応が今でもまかり通っているのか自分には分からない。

結局21時まで復旧はせず、2時間の間満員電車の中を耐え忍ぶことになった。

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