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続々々・ウルトラマラソン入門

【ウルトラランナーのつぶやき】

あせらないあわてない…砂漠の熱さと乾きの中でひと休み(アメリカニューメキシコ州2011年)

リタイヤしたいと思ったら、そこがいったんゴールだと思って休めばいい。

ゴールしたんだ…という感動のイメージを作っていい気分に浸るのだ。

すると不思議なことにまた走り出せる。

頭が体を動かしているのであって、心が体に連動しているということを知る場面…。最終的には魂のチカラで走れたら本望。

朝焼けに染まる空を見ながらゆったりまったりランを楽しむ(アメリカカンザス州2011年)

ウルトラマラソンは生活の延長である「旅」と同じ。

いろんなことが次から次に起こるけれど、それは決して特別なことじゃない。

疲れたら休み、調子がよければ走る…その繰り返しでいい。

あらゆることを楽しめる余裕さえあれば、痛みや苦しみだって楽しめるはず。

自然には逆らわない…自然には逆らえないものなのだ。

痛みや苦しみに逆らうのはそもそも不自然なこと。

辛い時には誰もが辛いもの。

決して逃げることなく、ありのままあるがままにすべてを受け入れること。

寛容ささえあれば、どんなものでも快く受け入れられる。

照りつける日差しが暑いと感じたら、自分の情熱の温度を下げよう(アメリカアリゾナ州2011年)

人間だから心も折れる…それでいいじゃないか。

心は折れても、脚が折れなければ走ることはできる。

脚が折れても、心があれば走ることができる。

心と脚が折れたら、魂で走ればいい。

どんなことがあっても魂は折れることはないのだから…。

心の持ち方次第では向かい風も味方になる…(アメリカオハイオ州2011年)

よくありがちで愚かなことは、自分を誰かと比較してしまうこと。

スピードやタイムがどうのこうのなんてもはや関係ない。

「僕は僕…私は私…」確固とした自分があればどうでもいいこと。

ゆっくりでもいい、どれだけ時間をかけてもいい…最後は、自分だけの走りを楽しんだ者が一番なのだ。

空の大きさを自分の心の広さと比べてみる…(アメリカミズーリ州2011年)

春雨に打たれて走る風流を知ること。

空の蒼さに涙を流せること。

夏の暑さに情熱の熱さで太刀打ちできること。

空の大きさよりも広い心を持つこと。

冬の寒さに優る温かい思いやりの心を持つこと。

気ままな風になってとらわれるものなく走ること。

内なる自分と向き合う時間と空間…だだっ広いアメリカの大平原(カンザス州2011年)

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