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くだらないと思うのは

私は、女子高出身である。

珍しいことで、公立の女子高であった。

一年に上がってすぐ、書道科のクラスで、学級崩壊が起きた。

私は、音楽科クラスで、教室が離れていたので、詳しくは把握していないのであるが、どうやら、噂話によると、担任の女教師が、首に、キスマークをつけて学校に来たことによる抗議で、クラス全員によるボイコットが起きたようである。

その話を聞いて、第一声、

くだらない。

小学生の頃より、夜の大人のドラマの時間、ドラマ好きの母親とドラマを見ていた。

中学校時代、横溝正史の本を読んでいたので、それらの描写も。

中学時代、男子に混じって、Y談なども平気で、ヘラヘラしてた。

今思うと、そんなY談でもないのだけれど、その話の途中に、泣き出した女子がいたぐらいの話である。

中学時代に、男女の興味から外れて、BL漫画にハマる。

BL漫画の先駆けであった時代であるが、中学・高校とBLの異色性ではなく、人間関係の深みみたいなほっこり感を感じるのが、はまったポイントである。

高校当時、流行った「俺の空」を親友と、全巻を半分ずつお金を出し合って読んだが、男女のうんぬんかんぬんには、あまり心に響かず、男子がいなくても何も困らない、女子高生活を送っていた。

女子高の夏は、男性教員の目のやり場に困る場面に出くわす。

当時、流行りであった制服の長めのスカートを机の下で、膝あたりまで、たくし上げて座っていたものである。

体育が終わった着替えの時間、次の教科の男性教師が、廊下で待機していても、「まだで〜す。」と嘘を言って、開始時間を伸ばすクラスメートもいた。

2年生の時であろうか。

社会の新任の女性教師が気に食わないと、学級崩壊になりかけていた時があった。

その時も、

くだらない。

ちょうど、クラス委員の切り替え時期であったので、クラス委員に立候補し、学級崩壊のテコ入れをした。

社会の授業を聞きたいクラスメートもいたことから、「授業を邪魔せず、授業を受けたくない人は、静かに、好きなことでもすれば。」と提案した。

それから、クラス委員の任期が終わるまで、社会の授業は、私の管理下に置かれ、教室の前の方には、授業を受けたい子が座り、その後ろの席では、社会の授業中、編み物をする子や、お菓子を食べる子など、勝手気ままな行動をしていたが、社会の授業の平和は保たれた。

決して底辺の学校では無い、高校名を名乗ると相手がビビるくらいの有名高であった。

しかしながら、それが、きっかけで、どうやら私は、嫌われたようである。

女子って、何か気に食わないと、反乱を起こしがち。

決して、1人では、反抗しないくせに、徒党を組んで相手を攻撃しがち。

私にとって、中学、高校を通して、大きな力で抑えこもうとする学校側とは、戦う姿勢であった。

それは、私にとって、くだらないことではないからである。

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