電車がまだ不安なので、主に家で映画を観る・本を読む・文章を書く・ストレッチポールで身体をほぐすということで時間が過ぎていく。コロナ禍でうんざりするほど過ごした「おうち時間」再び。今は休まないといけない。

ずっと家にいても、悶々としてしまうので車でも運転することにした。すきな音楽を流す。とにかく事故を起こさないように各方面に意識を配ってブレーキとアクセスを駆使して進む。それ以外のことは何も考えていない。とにかく事故を起こさないように気をつける以外、何も考えていない。なんだかすごくすっきりするのだ。頭に「安全運転」の念のみ。

病院でも、とにかくストレスを溜めないで下さいと言われ、人に会ってみたり、外出してみたりしたが、ついには電車も怖くなり、会うための移動も難しくなっていた。ストレス発散だと思う行動をとるたび、身体は反対の反応を起こすし、もう何がストレスなのかよく分からなくなっていた。23歳にもなって、本当に自分のことがマジで分からない。なんなんだこれ。もはや少し面白い。人間って、こんなにわからないものなのか。不思議でたまらない。

ストレスとはなにか問題に直面していた私にとって、運転は心地良いものだった。好きな音楽を聴いてただ安全運転を心がけて前に進む。好きなラジオをつけて、人を轢かないように進む。それだけでいいから。それができれば、100点だとわかりきれる。あと、地元は運転していてたのしい。少しだけ雨が降っていて、かすかに虹が架かっていることに気づいた。そういえば、東京で虹を見たことがない。決してかんぺきな虹ではなかったけれど、虹に気づけたかどうかが大切で、虹に気づけた自分に安心した。

今日から、休むための行動のひとつに運転が加わった。
分からないまま、ただ安全運転を心がけて進んでいけばいい。

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