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映像に引き込まれる音楽

先日公開されたFlying Lotus(フライング・ロータス)の新曲PVが、アニメーションでとてもユニークかつ印象的だったので、ご紹介します。


Flying Lotus   “More (feat. Anderson .Paak)”

ゲーム「BORDERLANS」の世界に降り立ったフライング・ロータス本人が、異世界の音楽に触れてしまったが為に、「AKIRA」の鉄雄よろしく覚醒してしまう…といった感じでしょうか。



(これプラス)


(これですね)


制作は日本人の渡辺信一郎さん。フライング・ロータス特有の「無機質の中に生命が宿ってしまった…」的なサウンドに、アンダーソン・パークの人懐っこいコミカルなラップが組み合わさり、絶妙なフィット感を見せています。

楽曲へのシンクロ率が非常に高いとともに、「風の谷のナウシカ」っぽい衣装など、色々なポップ・カルチャーへのオマージュも伺えて、とても素敵な映像作品だと思いました。(もちろんフライング・ロータスの楽曲も最高です✨)



続いては、Zero 7の名曲“Destiny”のPVです。



こちらはうって変わって、アナログ感満載のアニメーションなのですが、空気感やスピード感、配色など、どれも統一したトーンで彩られており、本当にウットリしてしまう内容です。

実際自分がその世界を体験した訳ではないのに、何か懐かしさや、人知れぬ恋しさを感じてしまう不思議な世界観は、リリースからかなり経った今でも、僕の中で最高のものとして輝いています。



音楽は素晴らしいのに、なぜかPVはちょっとチンプンカンプン…ってのはよくありがちですが(それくらい音楽と映像のシンクロは難しいものなのですが)、音楽を引き立てるだけではなく、その音楽の持つ世界観を広げ、より具体性を持って体感させてくれる映像の存在は本当に素晴らしいものですね。

映像が音楽に歩み寄ったり、音楽から映像に寄り添ったり、末永く仲良く進んでいって欲しいものです。

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