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ブルース名盤紹介20 FREDDY KING SINGS/FREDDY KING

フレディ・キング
1934年テキサスに生まれ、
16歳の頃シカゴに移ります。

シカゴといえば、モダンブルースの都市。
そこでレコードデビューする事ができました。

B.Bキング
アルバートキング
そしてこのフレディが
ブルースギタリスト3大キングと
呼ばれているのは有名です。

あのエリック・クラプトンも
彼の熱烈なフォロワーであり、
このアルバムにも収録されている
”Have You Ever Loved A Woman”
”I'm Tore Down”等もカバー。

クラプトンはフレディに
ギターのフレーズだけでなく、
ヴォーカルでも
影響を受けているのが分かります。

使用ギターはギブソンのレスポール。
ゴールドトップのカラーに
P-90というピックアップ。

これを見れば
「フレディ・キングだ!」となる、有名なギターです。
私事ですがこれは憧れのギターの1本で、
自宅に10本ギターを置いておけるなら、
コレクションに加えたい1本です。

恐らくクラプトンだけでなく、
当時若かったギタリストたちは
持っているギターも含めて、
フレディに憧れたのではないでしょうか。
(後にES-335等も使用しています)

さて今回紹介する
”Freddy King Sings”ですが、
アルバムとしての完成度が実に高く、
構成も工夫されている
素晴らしい1枚です。

冒頭の”See See Baby”では
イントロのサックスのブロウが、
偉大なるギタリストの1stアルバムの
お祭り感を演出します。

名盤はやっぱり出だしが印象的。

ライブでこのサックスが始まったら
「うぉー!」ってなったでしょうね。

この曲もエリッククラプトンが
クリーム時代に改作して発表しています。

2曲目の”Lonesome Whistle Blues”
では、口笛をイメージさせる
コーラスが印象的です。
ブルースですが、このへんの
POPな工夫が面白いです。

3曲目に鋭いギターのイントロが
印象的なシャッフルビート

そして4曲目はクラプトンもカバーした
”Have You Ever Loved A Woman”

ファルセットを多用したボーカルや
絶品のギターソロなど、
密度たっぷりの
スローブルースを聴かせてくれます。

ボーナストラックの
”Christmas Tears”
”I Hear A Jingle Bell”
も楽しい。

”Christmas Tears”

「そりのベルは聴こえるけど、
君の言葉が聴こえない。
コーラスの歌声が聞こえてくる。
だけど僕はここでしゃがみ込んで
クリスマスの涙を流すだけだ。」

のいじけた感じ、良いですね。

ボーナストラック抜きで考えると、
同じテンポの曲でも、
ドラムのパターンに変化をつけるなど
工夫が施され、
12曲がとてもバランスよく
配置されています。

このめくるめく展開。
まさに名盤ですね。

今日は以上となります。

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