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「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」初日舞台挨拶メモ・本編感想

丸の内ピカデリー 19:00の回 上映前舞台挨拶

階段を跳ねるように登って登壇する斗亜ちゃん
「短い時間ですが思い出作りましょう」的な挨拶

Xで募集した質問をBOXから引いて答えていくスタイル(まいジャニ増刊号と同じ)で進行

最近号泣したことは?というトークテーマで、下を向いて腰に手を当てて考える斗亜ちゃん

福原さんから順番に答えていくのを相槌を打ったり反応しながら、自分の番が来るのをソワソワ待ってる斗亜ちゃん マイクを両手で持ってみたり、足をヒョコヒョコ動かしてみたり かわいい

「最近家でコタツを出して、パワーをMAXにしたらアツ!となったけど「まだいける!」と粘ったら、足がヒリヒリして痛くなって…(泣いた)」というエピソードを披露

斗亜ちゃんのよそゆきの話し方(伝われ)も相まって、福原さん「カワイイ〜癒されますね」観客「カワイイ〜」の連鎖 かわいさのあまり斗亜ちゃんを抱きしめる小野塚さん

水上さん「このカワイイが許されていいのか?商売道具の足を大事に(ニュアンス)」のツッコミ 水上さんおもしろい人だし、斗亜ちゃんが慕ってる(ように見える)のがわかる気がします

次のトークテーマは「撮影の裏話」 やっぱり考えるときに腰に手を当てがちな斗亜ちゃん

「橋のシーンでお菓子を持って行って…」という福原さんの回答に、「お菓子パーティーしました!」と元気よく差し込む斗亜ちゃん 上映中橋のシーンで思わず思い出してしまいました

水上さんは怖い話を披露 草野球のシーンで使用した廃校(?)で撮影時に近所のおじさんに話しかけられて「国旗掲揚ポールの3本あるうちの真ん中だけ何故かずっと回転してて、それを珍百景に送ったのに採用されない」と聞かされる 実際に見てみると動かしていないのにずっと動いていて怖かったそう それを聞いてワ〜🥺と怖がる反応する斗亜ちゃん マイク持ってない方の腕でお腹をギュッと守ってて愛しい

伊藤さんは断髪式の斗亜ちゃんのお話で「切った髪をラップに包んで持って帰ってたけどあれはどうしたの?」と質問されて、「自分で最初切らせてもらったのでカバンに入れて持ち帰りました、今日のカバンにそのまま入ってます」と回答 保管する訳じゃなくてカバンに入れてるの何故?(笑)「甲子園の砂みたいだね」と言われてた

監督さんからは「主演2人以外はクランクインの直前まで決まっていなかった、妥協できずドンピシャな人を探して、(松竹さんから色んな役者さんのサンプルなどを見せてもらっても断ったりしたそう)僕的には完璧なキャスティングです。」とのお言葉(泣)

斗亜ちゃんも決まったのは撮影開始の2週間くらい前だそう キャスト公開時にプロデューサーさんが「嶋﨑さんには人に愛される天性の素質があると思い、是非板倉役をお願いしたいと思いました。」とコメントされていたのも思い出して、改めてうれしい

どこのトークかメモとれてなくて忘れてしまったけど、後半で緊張もだいぶ解けてきたのか肩上下させながら笑ったり、ツボってしゃがみこんだりする斗亜ちゃんがいました(雑なメモを反省した)

次のトークテーマ「好きな時代に行けるならどこで何したい?」で、頭をかきながら答える斗亜ちゃん 「数学の授業で教えてもらってない公式を自分で生み出したことがある、公式が生まれる前に行って自分が発表してお金持ちになりたい」という回答✏️

「数学得意なんだね」との水上さんコメントに、「高校で100点とったことあります!」と返して、会場から拍手わく(みんな斗亜ちゃんに甘い)

最後は主演おふたりのコメントで終了。衣装のリボンをなおす斗亜ちゃん 観客を見てニコニコしながら退場。

★ずっとソワソワしてよそゆき感強めな斗亜ちゃん 持ち前の(?)末っ子モードを発揮して共演者の皆さまにも可愛がられてるのがとっても伝わってきました☺️舞台挨拶1日お疲れさまでした!

映画本編の感想 ※ネタバレあり

最速試写会もお邪魔したので、本編を見るのはこれで2回目。試写会の時は一緒に行ったお友だち共々涙が止まらず、鼻をズビズビさせながら観ていたのですが、今回は多少落ち着いて見れるのかな?と思っていたら、結末を知ってるからこその切なさもあってむしろ今回の方が泣きました。

やはり印象的だったのは、おなかペコペコ隊をはじめ特攻隊は"自ら志願して"配属になっていること。これには劇中の百合と同じくショックを受けました。出撃することがつまり死を意味することを分かったうえで、普段はあんなに明るい、百合と同世代の若者たちが、お国のためにと進んで特攻しに行ったと思うとあまりに悲しく辛い。

百合が鶴さんの着物をお米に替えに行った帰りに空襲に遭ってしまい彰に助けてもらうのだけど、その時に大事な着物と替えたお米がない!と引き返そうとする百合に「命より大事なものはない!」と叱るのですが、彰を始め特攻隊の人々も命を捨てに行ったわけじゃない、命を守るために行くという覚悟なのだなと気づかされました。

彰は早稲田大学哲学科の学生。賢い彼なら日本が負けてしまうこともどこかで分かっていたはずだけど、百合から一緒に逃げようと言われても、「自分は戦争の時代に生まれてしまったけど、次の世代は平和で好きなことができるようになってほしい」という台詞(ニュアンス)にもあるように、自分が終わらせなければという"責任感"みたいなものがあったのかもしれない。百合の丘での水上さん演じる彰の表情の機微が本当に見事で、百合の言葉に心を動かされながらもブレない"覚悟"を感じるお芝居でした。

そして斗亜ちゃん演じる板倉は、結局愛する許嫁をひとり残すことができず、特攻前日に逃げることになるわけですが、彼のその後の人生はどうだったのかと考えずにはいられません。百合が現代に戻り、特攻隊の資料館で最初に見つけたのは板倉に関しての記録で、そこには「ご自身の病気が見つかり特攻を免れ…」と記載がありました。恐らく地元に戻っても本当のことは言えなかったのだろうと思います。

鶴屋食堂で 「(ペコペコ隊の皆んなが)本当の家族だったらうれしいです」と話していた板倉なので、彼らをある種裏切る形になってしまったことはずっと後悔し続けていたんじゃないかなと。橋のシーンで百合がストレートに「生き恥って何?」と投げかけていたけれど、「生きたい」と心の中で思っていたとしても言葉にすることは相当はばかられることだったのだろうと思う。戦争はむごい。

ちなみに橋のシーンの撮影は想定よりも早く撮り終わったのだとか(パンフ情報)。斗亜ちゃんはこの日がクランクアップだったそうで、あの演技は悩みながらもその日まで板倉を演じていたからこそのお芝居だったのだなと、なんだか納得しました。

あとは松坂さん演じる鶴さんもよかった〜… 現代の感覚で空回りしてしまう百合を温かく見守る鶴さんは、今の感覚に近い人なのかと最初は思っていたのだけど、空襲で亡くなった娘さんとお孫さんのお墓に行き「子供だけ残されず一緒に死ねて良かったという人もいるんだけどね…」と淡々と話す様子や、大事な着物を米に替えるために手放し「兵隊さんより大事なものは無いよ」と言う姿も、当時の人は戦争を受け入れざるを得えずそれが"普通"の感覚になってしまっているのだという静かな怖さがありました。あとは鑑賞2回目だったので、最初に百合を受けいれ着せてあげたもんぺが娘さんのもので「似合ってる」と言っていた鶴さんには泣けました。

"TikTokで話題""泣ける"といった口コミを最初聞いていたので、正直自担が出ていなかったら観にいこうとは思わなかったかもしれない映画ではあるんですが、百合が現代からタイムスリップして私たちの気持ちを代弁してくれるので世界観に入り込みやすかったです。中高生や若い人たちにとって戦争に触れる入口になるのにとても良い作品だろうなと思います。(原作の汐見先生も若い人たちに伝えなければという思いで執筆されたそう)

最後に… クランクアップの2週間くらい前にオファーを受け、ふたつ返事で坊主にして撮影に挑んだ斗亜ちゃん。僕サバの演技を観てキャスティング頂いたことは自信にも繋がったと思うし、19歳(撮影当時)で悩みながらも特攻隊員を演じた経験は、きっと今後の斗亜ちゃんの演技力の根っこになるんだろうな〜と思っています。これからも斗亜ちゃんの演技が沢山観れますように!本当にお疲れ様でした!💐

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