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フォルケ留学から日本に帰国して思うこと

Hej!
私は2023年12月までデンマークフォルケホイスコーレのDSDHと呼ばれるデザイン系のフォルケホイスコーレに留学していました。 

長年の夢だった留学、デンマークで半年過ごしてみてこの経験は人生にいろんな選択肢を増やすきっかけになりました。

もちろん楽しいことばかりではなく、SNSを見るとフォルケの素晴らしさしかシェアされていないのをよく見かけますがここでは率直に私が感じたことを拙い文ですがまとめてみました。

最後にいい思い出で締めたいので、はじめは辛かったことから。

フォルケを振り返って辛かったこと

想定外のホームシック

母親と離れて幼稚園に行く時や、お留守番の時、しばらくの間祖父の家に泊まる時もホームシックで泣いたりすることもなかった私。
留学前の私は「ホームシックには絶対ならない、友達もたくさんできてむしろ日本に帰りたくなくなるだろう」なんて思っていたのですが、寮に入って1週間程でなんかもう寂しくて言葉も英語で思ったこと全部言えるほどの語学力もないし…とにかく辛い時期がありました。

日本の家族、彼氏、友達に会いたくて、でも電話したら絶対に涙が出てしまうから意地を張って電話を我慢して、何度もあ〜ここの学校の子達の第一言語が英語だったらどんなに良かっただろうと思いました。
もちろん、みんな英語はペラペラなんですが、やっぱりデンマーク人たちで話すときはデンマーク語。会話に入ったら英語にしてくれるのですが、会話が盛り上がると話しやすいデンマーク語に変わっていってしまうんです。気を遣って英語に戻してくれるのですが、申し訳ない気持ちと、私も英語をネイティブレベルで話せるわけではないので駅後で話してくれても相手が満足するほど会話が続かないのがとても辛かったです。

ずっと暗い冬
冬は日照時間が減りずっと暗いデンマーク。朝起きると、まだ日が登ってなくて外は真っ暗。授業を受けているうちに陽は登って沈んでしまいます。放課後にはもう外は暗くなっていて、なんだか気分も沈む事が多かったです。
外が暗いからなのか、寝ても寝ても眠くて尚且つ天気も曇りや雨ばかり…

日本の冬はちゃんと朝には陽が登っていて夕方に陽が沈むサイクルだったので、デンマークのこのサイクルに精神的にやられてしまう留学生が多かった印象です。北欧は夏が良すぎる、っていうのもありますね。良すぎる夏と暗い冬を比べてしまうから。

シャイなデンマーク人
デンマーク人は日本人と似たものを感じました。デンマーク人を簡単に言い表すとシャイでお喋りとパーティが大好き、かな〜と思います。
皆んなが皆んなそうではないのですがパーティの時、お酒を飲みながら楽しくお話しして仲良くなれたと思ったのに次の日の朝にはなんだか人見知りみたいな反応をしたり、初めて話す子にこれ、可愛いねって話しかけたらモジモジして照れていたり…!
急に自分のパーソナルスペースに入ってきたりすることはなかったです。(アメリカ人は会った瞬間からYo〜〜友達🤝みたいなイメージあるけどデンマーク人は全然そんな事ない。)
私は1人の時間が無いとダメな人間なので、デンマーク人の輪に入れず1人でいる時間もそこまで苦ではなかったです。元々、私が人見知りせずに話せるタイプなので友達作りに困ることもありませんでした!でも自分から話しかけたりできない子は、少し寂しい思いをするかもしれません。(もちろん人によるし、環境にもよるとお思いますが)
ただ、日本にいてもすごく仲良い友達は簡単にできないように海外でもそれは同じで、留学してもすごく仲良い友達ができない…って焦ったりはしなくていいと思いますよ!
私も2人きりで遊んだり、お互いの国を行き来できるほど仲良い友達とのご縁はありませんでした。でも知り合えた子みんなとても素敵な子で出会えて良かったと心から思えます^_^

ずっと誰かといる環境と孤独
寮だったから、ご飯食べる時も部屋にいる時もずっと誰かといる環境でした。
部屋は日本人と同室だったのでそこまでストレス無く過ごしていましたが、ご飯は決まった時間に全員で食べていたから「1人でゆっくり食べたいなあ」と思う事が多かった。 
食堂では皆んなずっと話していて(本当にずーっと話してる笑)毎日一緒にいるのにそんな話すことある?!って思うくらい話していて、でももちろんデンマーク語で、輪に入れず孤独を感じることも多かったです。

フォルケを振り返って良かったこと

英語がかなり話せるように
英語経験0の私でしたが日常会話はほぼ困らずできるように…
友達ともスモールトークができるようにまで成長することができました。緊張で唇がプルプルしてしまった始めの頃と比べると、今は初対面の人とも軽く話して笑いあえたり、人前で発表もできるようになりました。
英語でできるなら日本でも堂々と発表とかできるかな🎶日本で自分の成長を感じれるのが楽しみです

英語にそこまで抵抗が無くなってから、顔が明るくなったからなのか電車に乗っている時に急に"あなた本当に可愛い!一言言いたくて話しかけたの!"って話しかけてくれた人や、"日本が大好きなんだ!"って話しかけてくれる人が増えました。私もそれを聞けて嬉しいし、そこから会話のキャッチボールができるようになったのも自分の成長を感じることができて嬉しかったです。
デンマークは親日ですね。
街を歩いていても日本の名前の看板を何個も見たり、学校にジブリの大ファンの子が何人もいたり、、、学校の先生も日本のファンで、良く日本食を日本人留学生に分けてくれていました^_^

いろんな将来設計をしてる同世代の子達に出会えた
日本のように、高校を出たら大学に入ってその後すぐ就活。"就活浪人"なんて言葉がありますよね。
デンマークにはギャップイヤーと呼ばれるものがあり、高校卒業したら自分に何が向いてるのか、何に興味があるのか、じっくり自分と向き合える時間があります。私の言ってるフォルケホイスコーレでもほとんどの子がギャップイヤー中でした。
この制度は本当に羨ましい。学歴、学職(?)社会の日本でギャップイヤーを取ったら"怠けている、遊んでいる、ニート"なんてマイナスな印象になってしまうんじゃないかなぁ
もちろんギャップイヤーを取るには親のフォロー不可欠だけど、自分と向き合える時間を作れる、親も協力的なのは素敵ですよね
デンマークの幸福度が高いわけだ
30歳でやっと初就職をする子もザラなわけで、それぞれちゃんと自分の人生を生きている感じがして、日本にいた時の自分がどれだけ狭い価値観で生きていたか、思い知りました

でも、若い世代の生活力は日本の方が高そうですけど…笑

デザインプロセスの習得
グラフィックデザインのコースだったので毎週課題をこなしていました。割としっかりしたものを作らせるような課題。例えばパッケージをデザインしようとか。
どの課題もとても楽しかったです。いまいち自分の内を表現するのに慣れてなかった私は考えすぎてしまって徹夜することもしばしばでした。でも出来上がった作品に満足できないことも多く自分の才能の無さに悲しくなることもありました。
周りの子を見てみると多分そこまで考えすぎずにパッと頭に浮かんだものから発想を得てデザインしている子が多かったイメージです。日本人はやっぱり考えすぎてる人が多かったイメージだなあ。綺麗に作品をまとめたい、すごいものを作りたい、って思いすぎてる気がした。というか私がそうでした。
もっとラフに楽しんでやる事も大事ですよね。デザインが好きで学びに来てるんだから。

しかもほぼ毎週、外部から講師がきて実際にどんな仕事をしてるのかを知る事ができたり、その先生達に自分の作品を見てもらう事ができて、その先生達との触れ合いがとても刺激になりました。特にイラストレーターの先生は、Instagramもフォローしてどんな仕事を受けてどのような作品を作っているのかチェックしています✨

自分がデザインや絵を描くことが好き、という事も再認でき『これから就活だ!!』というタイミングで方向性に迷う事なく働きたい企業を見ていけそうです。
このDSDHでの経験は間違い無く自分のレベルアップに繋がった貴重な経験でした。
この留学を実現させてくれた両親や祖父母、周りの友人たちに感謝して自分らしく楽しく生きていけるようにこれからもいろんなことに挑戦していこうと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
Farvel!
↓学校の様子を投稿していたので良かったら覗いてみてください
Instagram @shinjugarl
Tiktok  https://www.tiktok.com/@shinjugarl?is_from_webapp=1&sender_device=pc

ラジオについて

お声がけいただき、ラジオにゲストとして出演しました。
初めての経験でアホ丸出しな話し方で大変恥ずかしいのですが、雑談という形で出演させていただいているのでDSDHに興味がある方や、デザイン系の勉強をフォルケで考えている方は是非遊びにきてください!


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