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10年ぶりにおじいちゃんの元へ戻ってきた竹の棒「やっぱりすごい竹細工編!」

先日竹細工のおじいちゃんのところに遊びに行った時のこと。。

「どじょう」(鰌)の話がでてきた。。

どのくらいの人が「どじょう」を食べたことあるのだろう。。

この地域ではなぜか泳いでいる「どじょう」が売っているスーパーが1っ箇所だけあるんです。

どうして売っているかと言うと。。

そう、買う人がいるからなんです。

どうして買うのか。。

食べるからなんです。

僕はどじょうをいつか食べてみたいと思ってました。。


そして竹細工のおじいちゃん夫婦はどじょうが好きだけどもしばらく食べていないそうなので。。

一緒に食べましょう!!


おばあちゃんはどじょうを料理できるというのであとはどじょうを入手するだけ!値段はいくらなのだろう。。

そのスーパーに電話して問い合わせてみると100gで400円。

一人前はどのくらいだろう。。

全くわからない。。

おじちゃん曰く、300gぐらい1人前必要なんじゃないか。。

それなら3人で1kgのどじょうが必要になり4000円!!

豪華なお刺身が食べれるじゃないか!!


昔は当たり前のようにそこらで食べていた「どじょう」は今は高級食材になったようだ。。。

都会のどじょう専門店などでも頂くとかなり高額になるらしい。。

そんな時に一人の来客が来た。。

その人は同じ市内で網専門を営んでいる若い男性。
その男性が小さな竹の棒を持ってきた。。

「すみません、こちらは竹細工やられているところですか?
以前にこちらでこの棒を作って頂いた話を聞きましてお願いに来ました。」

おじいちゃん「もうやってないんじゃよ。歳でやめた!竹もない。。」

僕「この棒は何に使うんですか?」

男性「ラーメンの麺ザルに使うんです」

僕「竹じゃなくてステンレスでいいじゃないですか?」

男性「こだわりの職人さんがいまして。。。竹にこだわるんです」

おじいちゃん「これは孟宗だから。。真竹じゃない。」
竹細工に使うのは真竹だ。。

僕「僕、孟宗持ってますよ。もしその孟宗でサイズが合えば大丈夫かも。。」

男性「お願いします。。10本ほどお願いしたいんですがいくらくらいで。。。。?」

僕「おじいちゃん、どじょう食べれるくらいでどうですか?」

おじいちゃん「それはいいのう!!」

男性「どじょう?!」

100gで400円って言ってました。3人でいっぱい食べれるくらい。。笑

男性「わかりました!よろしくお願いします」

僕「おじいちゃん、どじょうのために頑張りましょう!!」

そこから早速制作が始まった。。

竹のサイズが合い早速おじいちゃんのところに持っていきサイズに合わせて切り、そしてナタで割っていく。。
そして節をまた削る。。ナイフでもやる。。

12本分取れた。

おじいちゃん「これ洗ったほうがいいんだよ。。皮も剥く。。」
僕「皮を剥く?」

1日目は数時間で終了。。
2日目に洗って持っていくと。。

皮を剥き始めた。。

僕「洗う意味あります?」
おじいちゃん「ガッハッハ、なかったな。。。」

皮を剥いたら今度は削る。。。
ここまでやる予定ではなかったとおじいちゃん。。

エンジンがかかった。。

ひーひー言っていて死にそうだ。。

「おじいちゃん、程々にやりましょう!」

おばあちゃんは隣で見ていて笑っていた。。


でも10年前に作った竹の棒が10年ぶりに戻ってくるなんてすごい。。

別に壊れて戻ってきたわけではなく
これと同じものを作ってもらいたいから持ってきたわけで。。

やっぱり竹がいいのか。。

僕「おじいちゃん、これ金網屋さん、いくらくらいで売るんでしょうね?」

おじいちゃん「1万円くらいで売るんじゃないか。。。」

僕「1万円!!そんなにするの!!でも10年持つならばいいかもしれない」

そこの網屋さんも何代も続く網専門店みたいでこんな世の中でそういう専門店がこんな田舎でやっていけるのは相当腕がいいと思う。。

僕「おじいちゃん、10本で4000円だとしたら1本400円ですよ。。」

想像以上に手間のかかる仕事だ。。1本400円は悲しすぎる。。

おじいちゃん「そうだな。。600円くらいもらおうか!」

僕「僕は600円でも2度とやりません。。笑」

そして作業は2日掛かって終わった。。

おじいちゃんと半分ずつ作ったので楽しんでできたけども
思っていたよりもいい感じのができた。

削る予定がなかったのに削り出したからかなり大変だった。

でもどんな麺ザルが出来上がるのか楽しみになってきた。
僕も1本頂いてその網屋さんにつけてもらおうかと。。

麺のザルにこだわったことはない。。

でもこの竹の感触は本当にいい。。

完成した11本と
上から割ったばかりの青竹
真ん中にあるのは10年ぶりに戻ってきた竹棒
下が完成品

おじいちゃんに商品は任せて
売れたらどじょうをそれでみんなで食べましょう!

おじいちゃん「6000円だとどれだけ食べれるかの。。?」
僕「一回で食べる必要ないですよ。。笑」
おじいちゃん「そうか。。笑」

どじょうの感想はまた後ほど。。。





全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。