走幅跳(初心者)の指導方法:助走歩数編

初心者(中学生)に走幅跳を教える時に、
「助走歩数はどうしたらいいの?」
という疑問について考えていきます。

□ 初練習の助走歩数
□ 助走距離の測り方
□ 最も遠くに跳べる助走歩数を調べてみた
□ 結果
□ 最後に

初練習の助走歩数

初めて走幅跳をする中学生を指導する時は
細かいことは指導せず、まずは跳ばせます。

私の場合は、
2歩、4歩、6歩、8歩と
助走歩数を徐々に伸ばして跳ばせます。

理由は、
助走歩数を伸ばすと、
記録が伸びていくので
「楽しい」
からです。


助走距離の測り方

では、
どうやって助走をスタートする場所(助走距離)を決めるのか。

これはエビデンスがあるかはわかりませんが
(大学で教わりました)
普通歩(何も考えずに普通に歩く)で
2歩の距離が
おおよそ助走1歩分の距離になります。

例えば2歩助走なら、
踏切板から4歩
歩いたところがスタートになります。

これがなかなか使えます。
小学生にもわかりやすく指導できるので
一度試してみてください。

最も遠くに跳べる助走歩数を調べてみた


中学生(初心者)は、
何歩助走が一番跳べるのだろう・・

という単純な疑問を
実際に調べて(試して)みました。

何をしたかというと

・2歩づつ助走を伸ばして走幅跳
・2歩〜14歩まで、2本ずつ
・記録を計測
・踏切り2m間のタイムを計測(光電管を使用)

分析は
中学1年の男の子中学1年の女の子

それぞれの助走歩数ごとに
記録の変化速度の変化 を分析しました。


結果

1人目は、中学一年生の男の子。
短距離をしています。
100mのタイムは、12秒後半。

助走を伸ばすほど、記録も速度も上がり
14歩程度の助走が良さそうです。
(16歩も測ればよかったです。。)

次は、中学一年生の女の子。
短距離をしています。
100mのタイムは14秒前半。


こちらは10歩あたりで
(途中から奇数歩で跳んでいましたがそのままで跳ばせました)
速度も記録も頭打ちをしており
助走は10歩あたりで良さそうです

最後に

今回の測定結果から言えることをまとめます。

□ 人(助走速度)によって最適な助走歩数は異なる
□ 中1男子(100mが12秒後半)は、14歩程度が良さそう
□ 中1女子(100mが14秒前半)は、10歩程度が良さそう



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