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忘れない為の日常写真#1〜はじめてのおつかい編〜

今日はある姉妹のはじめてのおつかい編です。

テレビでたまに放送されている「はじめてのおつかい」。小さな子達が親元を離れ(たくさんのテレビスタッフに囲まれながら)一人で買い物に行く姿をこっそり覗き見するあの番組です。

大人たちがあの番組を見ると、子供を持つ親は特に、もう涙で画面が見えないくらいに感情を揺さぶられるんですね。「あんな小さかった子(小さい時知らんけど)が、こんなことできるようになるんだねえ、すごいねぇ、頑張ってるねぇ」って。

一方子供達がこの番組を見るとどう思うでしょうか。
自分と同じ年くらいの子がなんか知らんけど一人だけで、お店まで歩いて行って、買うものを選んで、お金を払って、そして家まで帰ってきてる。大人がいつもやってる「買い物」というものをやってるんですけど。え、自分もこんなことできちゃうの?
「自分もやってみたい!!!」
と。

で、今回はそんな風に思って、やってみたい欲が溢れた姉妹のはじめてのおつかいに同行させていただきました。

余談ですが、我が息子も2歳くらいの時に同じ番組を見て、例に漏れず「自分もやってみたい!!!」となりまして、さすがに2歳じゃ一人で道も歩かせられないので、近所のコンビニまでほぼ親がつきっきりの、はじめてのおつかいをやりました。

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↑その時の写真。(スマホ写真しか残ってなかった・・・)
夫と一緒にコンビニまで行って、牛乳を買ってきたようです。「おかあさんー!牛乳かってきたよー!あとねー、レシートとおつりも!」レシートとおつりは買ってないけど、彼の中では同列だったんですね。嬉しそうにその3つを見せてくれました。大人から見たら全然はじめてのおつかいじゃないけど、彼にとっては大人とおんなじことができたのが誇らしかったんでしょうね。ほくほく顔ですごく嬉しそうに走って帰ってきたことを覚えています。そして親である自分も、夫同行のただの買い物だったにもかかわらず、なぜか涙ぐんでしまう始末。ああ、これが本当の「はじめてのおつかい」だったら涙ぐむどころじゃないだろうな、と。

話が逸れましたが、今日は姉妹のはじめてのおつかいです。
5歳と3歳の姉妹。親同行でお店まで行き、ママに指定された物を、二人だけでお店に入って買い物をして店外に出てくる、というストーリーです。

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おうちでの打ち合わせ中

今回買ってくるものは3つ。

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なぜかママがお店の人の似顔絵まで書きました。

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右端にちんまり写ってるんですが、姉妹のおうちには最近産まれた弟くんもいます。

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5歳3歳も可愛いけど、0歳の可愛さったら....!!何をするでもなく、目の前にぶら下げられた何やらおもしろそうなおもちゃに手を伸ばしてみる。今目の前に見えているものが彼の世界の全てです。どんなものも彼にとっては真新しく未知のものばかり。

そんな可愛い彼の顔の横には、

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なぜか、靴下。
子供が増えるにつれ、なぜここにこんなものがシリーズ。


今日の買い物内容についての説明も終わり、いざ出発!

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お姉ちゃん、やる気みなぎってます。

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楽しみな気持ちが全身からあふれ出ています。かわいい。口では楽しみとかなんとかそんなに言わないタイプかなと思ったんですが(第三者の勝手な想像)、めっちゃ溢れちゃってるよかわいい。

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さて、お店の前に到着しました。

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さっきお家で書いたメモを取り出し、買うものを確認します。

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ふむふむ、まずいちごね。

一緒に探そう!買い物序盤楽しそうです。

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二人でどこだどこだ、ママないよー!カゴ邪魔!ママ持って!(オープンなお店なのでパパママの姿は丸見え)と。果たしてこれは「はじめてのおつかい」なのか・・・・・?と大人の私は思ってしまいます。

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でもね、こんな風に自分でお店の中を探して、あ、あった!って見つけた時の嬉しそうな顔、二人で何やらごにょごにょと相談してる時のニヤリとした顔、そういう顔を見ていると、子供にとっては普段やったことない、新鮮でちょっと大人の世界に踏み入れた嬉しい気持ちでいっぱいなんだろうなあ、とカメラを覗きながら思います。

さて、どんなに探してもイチゴが見つかりません。
これでいっか!二人が代わりのものを選びます。

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お店の人に、それはちょっと苦いよ〜と言われ、外野(パパママ)からそれ食べられないって、違うのがいいんじゃない?と茶々を入れられようと、二人の心は文旦にロックオン。そうだよね、自分たちで、自分の意思で選んだものがいいよね。ちょっとした自立心。

周りから見ている大人は、大人の都合で色々考えます。せっかくお金を出して買うのに、食べられないものを買うの?子供も食べられるものがいいんじゃない?家に帰って食べられないって言うと、「なんでよ!食べたい!」「いやさっき言ったじゃん!」ってなるでしょ?、などなど先のことを想像して考えてしまいます。
もーーーーーー理不尽!子供ってなんて理不尽なの!!って多くのパパママが毎日のように思っているんです。毎日毎日理不尽なことばかり言われてキー!ってなって。自分に余裕がない日なんて特に。「もう、ダメって言ったらダメなの!」(いや意味わかんないよな、うん....)って心の中では思ってます。気付いてるんだよね。でも、後々の大変さとか事情を考えるとダメなんだけど、でもそれ説明しても伝わんないんだよなーだから「ダメったらダメ!」に行き着いてるんですね。
子供でもちゃんと説明すればわかる、とおっしゃる方もいますが、そう言う時もある。だから一応ちゃんと説明はする。でも子供は機嫌で動く生き物なので、それが通用する時としない時がある。それに振り回される毎日。ほんとみんなお疲れ様。

でも大人の都合を全て取っ払って、純粋な()目で改めて見てみると、まあなんと可愛い生物か、と思うんです。自分の欲求に素直で、喜怒哀楽がいちいち顔に滲み出て、ちょっとしたことで笑ってちょっとしたことで泣いて、しかも突如としてある、大人から見たら想定外の行動。もうほんとうに可愛い。満面の笑みもかわいいけど、それ以上に行動の1つ1つが、一瞬で過ぎ去るほんのちょっとの仕草や行動が可愛すぎて可愛すぎてひゃーーーーってなるの。

そう言う瞬間がまさに「愛おしい」と言う言葉。

笑顔や目に見える成長ではなくて、他人から見たらちょっとシュールなその瞬間。それこそが「愛おしい」の感情だと思っています。

「愛おしい」瞬間を残す、日常に入り込んで私が撮りたいのはコレです。

育児をしているとマイナスな感情ってたっくさん出てくるんです。その度に自己嫌悪になったりするんです。でもね、その瞬間をたくさん撮りためておくことで、親として子供に対するマイナスな感情をプラスにできる。自分の育児を肯定できる、また明日も頑張ろうって思える。
そのために、「愛おしい」瞬間をたくさん撮っておきたい。そう思っています。



さてさて、はじめてのおつかいに戻ります。

えいやっ、と文旦をカゴに入れてレジに向かいましょう。

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お会計を終え、帰路につく姉妹。
相変わらず嬉しさが滲みてでいるお姉ちゃん。

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さて、帰宅して買ったものを見てみましょう。

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ひゃーーーーーーーかわいい。自分が買ったことが嬉しすぎて卵に頬ずり。かわいい。

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あれ、いつの間に2つ買ってたんだね。気付かなかった。それぞれ一個ずつかな。


赤ちゃん(1歳くらい)の撮影とはまた違う、成長や心の変化を感じられるかわいいが、これくらいの年齢の子にはあふれています。
私もこうやって自分の子ではない子供たちを撮影することで、改めて自分の子に対する「かわいい」を再認識しています。さて、保育園から帰ってきたら自分の子にも優しくしよっと。(きっと今日もガミガミ言うんだろうな、と思いつつ...)

フォトグラファー acco
Peek photo worksという屋号でニューボーンフォトや家族写真撮ってます。
家には3男児がいます。子供の日常過ぎる日常が大好きです。
https://www.peekphotoworks.com

▼撮ってる写真はこんなの
ニューボーンフォト→ https://instagram.com/peek_photo_works/
家族写真→ https://instagram.com/peek_family_photo/

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