見出し画像

パリは燃えているか 5

ノートルダム寺院は火災に遭ったため修復工事中でした。中には入れなかったので、外から見て写真だけ撮ってきました。

修復工事中のノートルダム寺院

雨日和で少し寒く、風邪気味だったのが連日の体力キャパオーバーで本格的な風邪になりつつありました。でも、立ち止まっている暇はありません。次はいよいよ、芸術探訪旅の主要目的の一つポンピドゥーセンターです。
建物自体は芸術全般の為のもので、四階と五階が国立近代美術館になっています。一階で荷物検査と受付をした後(凱旋門も美術館も、観光名所にやばいものを持ち込ませない為に厳しいセキュリティチェック。もう慣れました)外側のエスカレーターで向かいます。近代というからにはシュールレアリスムが観られるぞ、と期待して行ったのですが。出迎えてくれたのはマティスなどのフォービズム、カンディンスキーなどの構成主義。抽象画。
思っていたのと何か違う。ダリは観たが、近代というからにはキリコやマグリットも観たい。そう思いながら観ていくと、イヴ・タンギーのシュール系抽象絵画。そして、バルテュスのあの独特の物憂い肖像画。いいぞその調子と観て行きましたが、その後は大きさと奇抜さと最新技術がウリの現代芸術が続き、あれ、シュールは?見過ごした?と思って同行者が係の人に聞きました。「マグリットの作品はどこですか?」ベテランの風格を備えた初老の係員が場所を教えてくれました。行ってみたらそこにはマティスの作品が。「マ」しか合っていません。あきらめました。シュールな感覚の絵はいくつかあったし、素晴らしさに感銘を受けたことは間違いないので、行ってよかったことだけは確かです。
そして、この日が初めましてのセーヌ川。パリの代名詞の川への挨拶が四日目になってしまいました。有名なブキニストはこの日、あいにく平日のため閉まっていました。

この日が初めましてのセーヌ川

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?