またね、が本当にくるとは限らない
ここに書こうか書くまいか、ずっと悩んでいた。
人に伝えるようなことでもないし、かといって、自分の胸にはおさまりきらない。
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父が余命1ヶ月と宣告されてから1週間が経った。
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仕事終わりに走って病院に行き、
泣きながら電車に乗り、
今までのことを思い出しては夜があけて、
泣き疲れて眠る。
トイレいつ行ったっけ、
今日仕事どれだけ片付けたっけ、
ペットの餌ちゃんとあげたっけ。
当たり前だった毎日が一瞬にしてガラガラと崩れ落ちた。
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ちょうど2年前の3月末に65歳で定年退職をした翌日、癌が発覚、そのまま入院となった。
合う薬を探して、一喜一憂。
先月、もう抗がん剤を終了するということで余命1年と宣告された。
今年の桜はどこに見に行こうか、夏には美味しいかき氷を食べようね、なんて話していたのに。
3月6日に帰宅したときは「また来てね」なんて玄関の外までお見送りしてくれたのに。
あれが父がお見送りしてくれる最後だったなんて。
1年と1ヶ月じゃ心構えがまったく違うよ、なんて言う間もなく、父はきっと逝ってしまう。
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残りの1ヶ月は私がお見送りをする番。
最後の思い出を作る大切な1ヶ月。
毎日を大切に。
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ここからしばらくは父との思い出話投稿が増えると思います。
お付き合いいただけると嬉しいです。
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