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最近買った本とDVD

起きたのは昨日の22時半である。起きてスマホをチェックすると、出会い系アプリの「スタビ」で会話している専業主婦からメールが来ていて、その返事を書いていたら日付を越えてしまった。返事に時間がかかってしまったのは、ユジノサハリンスクについて調べたり、国土ではなく実効支配地域について込み入った話を書いたからである。
ユジノサハリンスクはロシア連邦の実効支配が及ぶ極東連邦管区サハリン州の都市で、同州の州都である。なお、この都市を含む北緯50度以南の樺太については、ロシアによる領有を認める国際法は存在しない。日本語では旧称である「豊原」と呼ぶこともある。歴史を見ると、1945年8月、日ソ中立条約を破棄して侵攻したソ連軍(赤軍)が豊原を爆撃後、占領。1946年2月、ソ連、南樺太を自国へ編入する事を宣言。1946年6月、豊原をユジノサハリンスクに改称している。
実効支配地域の話では、カシミールの帰属問題や中国が実効支配しているアクサイチン高原、インドが実効支配しているアルナーチャル・プラデーシュ州について書いた。現在中華人民共和国政府はこの州の大半の領有を主張して蔵南地区と呼んでおり、名目上、西蔵自治区ロカ市のツォナ・ゾン(錯那県)、ルンツェ・ゾン(隆子県)、ニャンティ市のメトク・ゾン(墨脱県)、ザユル・ゾン(察隅県)などの各ゾンに分割して帰属させている。また、付け足しとしてアルナーチャル・プラデーシュ州のタワンが、1697年、数え15歳で沙弥戒を受けて即位したダライ・ラマ6世の出身地であり、僧の生活になじめず、1702年に沙弥戒を返上、以後は長髪に着飾った姿で夜の町を時々彷徨い、酒や行きずりの恋、即興の歌を作って暮らした型破りのダライ・ラマであったが、その人柄と歌がチベットの多くの民に愛され、彼の作った歌は庶民の間に広まったことも書いてどいたが、どこまで理解してもらえるだろうか?
その後、今日投稿するブログに添付する動画を選んでいたが、話題がナチスの前身のトゥーレ協会や、731部隊、陸軍登戸研究所のことだったので、思わずそれらに見入ってしまった。特に731部隊に関するNHKの特集は興味深く、最も多くの医学者を派遣した京都大学が資料提供に協力的だったのに対して、次に多くの医学者を派遣した東京大学がそのような事実は確認されていないと取材拒否していたのが、東京大学の本質を見るようで面白かった。日本の最高学府である東京大学がそのような悪魔な所業に協力するはずはないではないかと言いたいのであろうか?
今日は12月にブックオフオンラインで注文した大量の本とMonday満ちるのCDと「チベットの女 イシの生涯」という映画のDVDがほぼ同時に届くことになっている。本は23冊の澁澤龍彦の文庫本と、生田耕作が翻訳したレーモン・クノーの「地下鉄のザジ」、ジョルジュ・バタイユの「マダム・エドワルダ」(共に文庫本)、上野千鶴子の単行本2冊、小林エリコの「わたしはなにも悪くない」である。特に、「わたしはなにも悪くない」は上野千鶴子が理事長をしている認定特定非営利活動法人ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)で紹介されていた本で、酒を飲んでは荒れる父親の顔色をうかがう機能不全の家族環境で育ち、学校ではいじめにあい孤立、進みたかった美術への道も家族の理解を得られず断念。短大卒業後勤めた編集プロダクションでは、ブラックな作業環境とあまりの低賃金に絶望し、うつを発症し自殺を図った著者が、精神病院の閉鎖病棟で受けた非人間的なあつかい、行政の生活保護担当者から感じる受給者に対する侮蔑的な視線、精神疾患を抱える子どもを持つ親の思いがかえって子どもを追い込んでしまう逆説、さらには「べてるの家」から生まれた当事者研究に救われた体験や、アルコール依存者たちの自助グループ「ダルク女性ハウス」のセミナーに参加して得た気づきなどのエピソードが綴られていて、私も体験したり関わったりしたエピソードが満載で非常に興味を持ったので、900円と他の文庫本に比べたら高かったがあえて買った本である。
Monday満ちるの音楽を洋楽と見るか邦楽と見るかは難しいところであるが、一応、日系アメリカ人の女性ミュージシャン、シンガーソングライター、プロデューサーとなっているので洋楽の範疇に入るのかもしれない。国籍はアメリカ合衆国だが出身地は東京都である。日常会話は日本語でこなせるが、歌詞は英語、日本語のバイリンガルである。しかしなんといっても母親が日本人ジャズピアニストの第一人者の秋吉敏子だというのが、私の音楽的感性をものすごく刺激する。1994年にリリースした「maiden japan」でヨーロッパ各国に輸入盤CDとして発売され、その後は、1995年のアルバム「JAZZ BRAT」ではヨーロッパのほぼ全域、アジア・オセアニア圏、カナダ、南アメリカ圏でリリース。2006年には、実母の秋吉敏子との連名によるシングル「HOPE 希望」を発表している。今回買った7枚のCDは財布の事情から全てシングルである。
DVDの「チベットの女 イシの生涯」は、オールチベットロケ、チベット人俳優、スタッフによる本物のチベット映画の誕生といううたい文句に惹かれて入荷お知らせメールが入った瞬間にキャシーアッカーの「血みどろ臓物ハイスクール」と一緒にすぐに注文を確定してしまった。内容は、チベットでドキュメンタリーを撮影し、その美しい景色と人々の情の深さ、独特な宗教観に魅せられたシエ・フェイ監督が、中国にとって非常にデリケートな場所であるにも関わらず、チベットのありのままの姿を描きたいという思いから、オールチベットロケを敢行し、チベット人俳優、スタッフと共に、全編チベット語の本作を完成させた映画で、歴代のダライ・ラマの住居であったポタラ宮殿、チベット仏教の聖地・大昭寺(ジョカン)、それを取り囲む八角街(バルコル)、「トルコ石の湖」の別名を持つヤムドク湖、チベット第3の町ギャンツェにある博物館として保存されている領主の屋敷や、標高4700メートルにあり「天の湖」と称される3大聖湖の1つであるナムツォ湖など、チベットの壮麗な景観が、物語の季節の推移と共に、スクリーンに美しく刻まれている。これを買わずにいられようか。
たぶん、すべての荷物が来るのは昼前後になると思うので、昨日、ろくに寝てない身には辛いところであるが、仕方ない。本に関しては今後いずれ読む予定で買ったものであるので良いのだが、「チベットの女 イシの生涯」は届いたら速攻で観るだろう。チベットに関する映画では、他に「ラサへの歩き方 祈りの2400km」や「ルンタ」をブックオフオンラインの入荷お知らせ登録しているのだが、何分マイナーな映画なのでなかなか入荷してくれない。入荷しても速攻で買わないとすぐに在庫不足になってしまう。特に「ルンタ」は、一度チベット関連のイベントで観ているのだが、ここ数年来の焼身抗議を扱っていることや、私をダラムサラに呼んでくれた建築家の中原一博さんが案内役で出演しているので是非とも入手したい。
11時を前にしてR&Bのディーヴァ(歌姫)のCDを聞きながら「高僧の生まれ変わり・チベットの少年」を読み始めた。今はパンチェン・ラマ9世の亡命時代の話のところを読んでいる。ソ連を後ろ盾にして共産国家になったモンゴルでは仏教が弾圧されていた。そんな中において、モンゴルの仏教徒の間では、パンチェン・ラマが軍を率いてやってきて、仏教徒を解放するという神話が出来ていた。パンチェン・ラマはモンゴルにおける抵抗運動のシンボルになっていたのである。
プレイしたCDは、まずはBRANDYの「Afrodisiac」である。本名はブランディ・ラヤナ・ノーウッド(Brandy Rayana Norwood)で、ミシシッピ州マコーム出身の女性シンガーソングライター、女優だ。1990年代に一躍大スターとなり、1998年にモニカとのデュエットでBillboard Hot 100で13週連続1位、259万枚以上を売り上げる大ヒットとなった「The Boy Is Mine」でグラミー賞を受賞している。
12時半になってやっと本とCDが届いた。「チベットの女 イシの生涯」のDVDはまだ届かない。とりあえず業務スーパーに行って赤ワインの「SIEMPRE」を買ってきてそれを飲み始め、Monday満ちるのCDシングルを聞きながら「高僧の生まれ変わり・チベットの少年」を読み始めた。ワインを飲んでしまうと、ここ数日寝不足が続いているので、精神科クリニックで処方されている睡眠薬をちゃんと飲んで寝るつもりである。

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