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18.学園祭バザー

例年7月の第3土日にかけて開催された母校の学園祭の様子が函館ラ・サール学園PTA関東支部の学園祭バザー模擬店報告に少し触れられていたのでその写真を手掛かりに私の在籍時代の学園祭との比較を行ってみたい。
まずは、新築された鉄筋コンクリートの校舎を背景に模擬店が営業している。 我々の頃はピンク色の木造校舎に前庭は芝生と未舗装の道があったのみである。各クラス企画、クラブ、外局、同好会、有志による企画と色々あるうえに各地のPTAやOBも模擬店を出して商売を展開していた。ちなみに、関東支部のバザーで売っていた商品は、巾着ショルダー、レース付ミニハンカチ、紳士用ハンカチ、日本手ぬぐい 、デニムエプロン(胸あてタイプ)、コインケース、ロゴ入りナイフ&フォーク、プリザーブドフラワー、関東支部の伝統的食販であるチュロス(チュロスって何なんだ?と思って調べてみたらスペインの揚げ菓子らしい)、関東支部オリジナルのイラストを配したユニフォームTシャツと様々である。しかし、驚いたことに2日間でのうちにすべての商品が完売したそうである。いったい誰が買っていたのだろう???
一方、OBも負けてはいない。わざわざ試食会もして作成した「ジンギスカン弁当」も速完売したそうである。ジンギスカンにちょっと触れてみると、北海道の郷土料理として知られているが、他にも本州でも岩手県の県北沿岸部や遠野市、長野県上水内郡信州新町など、局地的に常食されている地域がある。これらの地域では花見をはじめとした宴会や集会の打ち上げなどで食べられることが多く、俗に「盆・暮れ・正月・花見にジンギスカン」とまで言われている。「焼肉」がすなわちジンギスカンを指す場合すらあり、各種イベントには欠かすことができないものとなっている。北海道特有の料理として、2004年10月22日、北海道遺産に選定された。 函館市内にあったジンギスカンの食べ放題の店に大勢で出かけては店を閉店に追い込んだのは我々である。アーメン・・・
そして、私にとって関わりが深いのがPTA関西支部のたこ焼きである。私が1年生の時は、私の母も学園祭になると団結力の強い関西のオカンたちに混ざってやってきた。仕込みを含めると2日前からやってきて、タコを仕入れるのであるが、そこで騒動が起こった。まずは函館のオカンたちと打ち合わせを行ったらしいのだが、そこでタコの足を何本買いますか?という話題になって驚いたそうだ。関西でタコと言えば「明石タコ」と呼ばれる小ぶりの「まだこ」である。当然学園祭では大量に作らなくてはならない。それなのになぜ「タコの足が何本か」である。その答えは北海道のタコ事情が絡んでくる。
北海道でタコと言えば、地方名:オオダコ、シオダコ(雄)、マダコ(雌)と呼ばれるミズダコ(水蛸)だ。胴部は卵円形でやや縦長、表皮は柔らかくたるんでいる。8本の腕の長さはほぼ同じで全長の7~8割に達し、吸盤は1つの腕に250~300個ある。タコ類のなかでは世界最大で3mだ。周囲に合わせて体表の形状や体色を瞬時に、それも多様に変化させることができる。北海道では大陸棚一帯に分布し、水深1mに満たない潮間帯から水深200m前後にまで広く生息している。肉質が水っぽく柔らかいため、生食向けで市場に出ることはきわめて少なく、大部分が煮ダコか酢ダコに加工される。
なぜ、函館でたこ焼きなのか?それはわが母校の特殊性が伺える。ブランド校だったので全国から生徒がやってくる。私の頃は北海道と青森・仙台以外は東京が入学試験の会場になっていたのだが、いまや大阪会場も作られるようになった。ということは、関西からもある程度の数の生徒が母校に進学している。
その他、学園祭でバザーされていた商品は次のような商品がある
「丘」本・・・これについてはよくわからない。もしかしたら母校が建っていたのは日吉の丘だから学校案内なのだろうか?
校歌のCD・・・コレなんて誰が買うのだろう?
それにしても本州各地から来年の受験生(つまり小6)を連れたお母さんが結構多かったとか。日帰りで「明日からまた塾」。南無阿弥陀仏。ん???いや、アーメンだな。
なかなか盛大。 Tシャツ@1500(鹿児島制作)は売れ行きよさそうだ。そして、校章入りのクッキーである。「五島軒」のクッキーを使っている。「五島軒」の社長は母校のOBだ。学園祭のときのみの限定生産。

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