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お弁当と私

子供が中学生になり、お弁当作りを毎日続けている。
もう毎日のお弁当作りは3年目に突入する。

娘は某私立中高一貫校に入学したから、本当は学食がある。しかも格安でおいしいランチセットさえある。400円出せば、ランチセットが待っている!

しかし、娘は「学食はおいしくない。ママのがいいねん」という。

以前、何かの行事で、学食でご飯を食べたことがある。ミートスパゲッティだった。確かにまずかった。

ひき肉のないミートスパゲッティで、塩辛く、ソフト麺という「ミートスパゲッティ」はありえない!

私は、実際に学食の食事を食べて、「これはいかん!」ということで、病気を抱えながらも、お弁当を毎日作る。

それよりも、入学してからの1ヶ月間は、新入生は学食使用禁止令が出ていたので、お弁当作りの特訓にはよかった。

お弁当作りなんて、保育園の1ヶ月に1度のお弁当デーか遠足、小学校でも、遠足ぐらいしかなかった。その時の苦痛たるや、病気がひどかった時なので、苦痛だった。

もう今では、朝にご飯の上に何をかけるかは寝起きに聞いておいて、おかずは、もう適当でも好きなものや手作りは必ず1品入れるようになった。

あの子の好きなおかずは、「味付け海苔入り卵焼き」。
ご飯の上に載せるのは、鰹節に醤油を垂らした「おかか」かふりかけでも「ゆかり」。これが定番になっている。

ご飯でも、その時の旬を凝らして作ったものを入れる時はある。
これは、前日にとうもろこしご飯を炊いた時に「お弁当に入れて」とリクエストをもらって、わざわざお弁当用に残しておいた。

もち米をちょっと入れておいて、もちもち感と少しだけ入れた塩味が程よく、大人気メニューである。

ふと、これらの写真をみていて、気がつく方もいるかもしれないが、冷食は使っている。朝の短い時間で手早く作らなければいけないことと、全て手作りというのにも、限界がある。

最初は抵抗感はかなりあった。私自身、お弁当を持って中学校へ通っていた時、母が作るおかずは全て手作りだったし、当時の冷食はまずかった。
それに母は健康だったから、なんてこともない。

私も、病気さえなければ、全て手作りでとは思う。しかし、通学に1時間半かかることと、私の病気は朝一番、とても辛いことがあるので、手早くそして簡単に済ませなければならないというミッションがある。

だから、仕方なく冷食は活用している。ちなみに、初めて買う冷食は、ひとつは必ず私が試食して、娘にも試食してもらっている。

私のInstagramには、「#お弁当記録」とハッシュタグをつけて、公開しているけれど、「そのおかず、どこで買えますか?」とか「手作りされたおかずのレシピ教えてください」など、書き込みやDMでの相談がくる。

毎日お弁当を作るお母さんやお弁当作りが苦手なお母さんにとって、お弁当内容を公開してくれる人はありがたいのだろう。そして、冷食を使うことに後ろめたさを感じているお母さんもいることもわかった。

冷食は、今は結構改良されていて、おいしくなっている。だから、使うことにためらうことはないと思う。

余談になるが、私の兄のお嫁さんは、もう5年前に乳がんでなくなり、兄は女の子(高3と中2)のご飯を一人でやっている。

上のお姉ちゃんは、お弁当作りは高1から始めたけれど、お料理が苦手らしいけれど、一品は手作り品を作り、ご飯を詰めて、冷食を凍ったまま持って行くらしい。

学校で食べる時には、解凍されていて、ちょうどいいと、本人は語っていたが、いいのだろうかと、叔母の私は思う。

それでも、それぞれの家庭で、お弁当作りというものは、拷問でもあり喜びでもあり、表裏一体なんだと思う。

え?私ですか?

もう、あと3年間、お弁当作りライフが待っている。新たなおかずリクエストがくるかもしれないので、日々のご飯作りとともに、探求の日々である。

【追記】
学食の味のクオリティーの低さと、高校からの編入生が入ったことで、生徒増加問題が出てきたため、学食改造計画が出てきているらしい。いい方向に向かってくれることを願う。

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