見出し画像

ペンギンの赤い血 #3 いや、ちょっと待てよ...犯人は...

「他、探偵さん!どういうことですか!?」
「毒蜘蛛がさして…いや、いや、ちょっと待てよ..」
探偵は何か考えている。そこで刑事が囁いた。
「何!?ま、まさか…犯人は…」
やっぱり毒蜘蛛じゃないよね?
ドクン
ドクン
ドクン
ドクン
ドクン
ドクン…
「ペンギン人くんだ!ペンギン人くん、降りてきなさい!!!」
はあああああああああああああああ!???????
降りてきて叫んだ。
「そんなのしてませんよ!!!!第一、殺された時は学校に行っていて…」
「では推理の内容を話します、まず、死亡推定時刻の午後3時、あなたはトイレに行っていたと聞きました」
「はい、でもやってません!」
「誰しもそんなことを言う!君はその時、学校を抜け出しお母さんを殺した!ナイフには君の指紋がついている!!!!!」
「!?そんな記憶ありません!」
「君は二重人格の持ち主なのだ。私はもともとその関係の医者だったからわかる。君が知らないうちに、第二の君が殺した…」
「君は少年院行きだ!」
「はあ!?ふざけんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
僕は怒鳴ってしまった。
「お前、そんなことばっかり言って!名探偵みたいなツラしてやがるけど、お前詐欺師だろ!テレビで見たことがあるぞ!テキトーなこと言ってテキトーな奴を捕まえて!所詮報酬目当てだろ!」
と言うようなことを言い続け、ついには殴りかかった。
「おさえろ!」
がばっ!
「ああ、第二の君が影響している。少年院に行かせろ。裁判にかけるまでもない」
「ふざけんなあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「暴れるな!!!!!船はもうよんだ。今更遅いのだ」
「決定権はないはずだぞ!」
「君は新しく法律が変わったことを知らないのか?決定権は私、犯人を突き止めたものにある」
「嘘だ!そんなことない!警察もこんな奴に騙されるな!ポンコツ!!」
「早く運べ」
「詐欺師のやろおおおおおおおおお!!!!!絶対に、絶対に許さないからな!!!!!!少年院から出てきたら、覚悟しろよ!!!!!!!!お前なんか死んじまえ!!!!!!!!」
「チッ、うるせえ」
「覚悟しろよ!!!!!!!!覚悟しろよ!!!!!!!!覚悟しろよ!!!!!!!!」
僕は何度もそう訴えた。
そして、船に乗せられた。

とても小さな孤島の上にある、少年院行きの、大きな船に。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?