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令和6年3月6日の昼飯


本日、食したカップラーメンはこちら!

エースコック
「タラタラしてんじゃね~よ カレー味焼そば」
辛口スパイシー

だぁぁぁぁぁぁ!


早速! いただきます!

このシリーズもこれで打ち止め!
ついに私のストックボックスから姿を消した!
初めてのラーメンは、物珍しさでスグに手が伸びるのだが、一度食べて、う~んとなったものは、どうしても次の手が伸びない。
そのため、自分が好きなカップラーメンばかり消費してしまい、イマイチのラーメンが残ってしまうのだ。
だが! ついに食べ切ったぞ!

って、まだ、見ないようにしているラーメンがいくつも残っておりますがなwww

ということで、今日は「ボックス」つながりのお話を

 夜が更けたゴミ捨て場に座り込んだタカトは、この『巨大なチ〇コ』を魔改造しはじめた。
 それは……カリアが奴隷兵として戦うことができる武器として……
 カリアの命を救う最後の切り札として……
 そして、次第に夜が明けていく……

 朝日が眩しいのか目をこすり伸びをするカリアがタカトにゆっくりと近づいてきた。
 そんなカリアにタカトは言った。
「これは、カリアちゃんを守る武器。カリアちゃんだけが使えるようにカリアちゃん専用の固有融合してあるんだ」
 その言葉に驚くカリア。
 というのも人から物をもらうなどといったことは初めてなのである。
 まあ、初めてのプレゼントが巨大なチ〇コというのは悪夢でしかないと思うのだが……当のカリアは目にいっぱいの涙をためてタカトの手を取っていた。
「あ! ありがとう! 私、人からプレゼントをもらうの初めてなんだ!」
 しかし、当のタカトの顔は渋いまま……
「しかも、この棍棒は2段の開血解放の仕組みを取り入れている……1段目の開血解放は一滴の血液で棍棒の硬度100倍……おそらく、少々のことでは折れたりしないはずだ」

 それを聞くビン子も驚いていた。
 というのも目の前のチ〇コをタカトは棍棒と呼んだ。
 ということは、タカトはこの武器に自ら融合加工の技術を施したことになるのである。
 ――あれだけ……戦いのために融合加工の技術は使いたくないと言っていたのに……
 だが、タカトの何かを押し殺したような表情を見ると、それを尋ねる勇気など持てやしなかった。
 ――おそらく……タカトは……タカトは……自分なりに悩んで……悩んで……
 そう思うビン子の眼がしらも自然と熱くなっていた。

 うつむくタカトはこぶしを握り締め押し殺すように言葉をつづけた。
「だけど……2段目の開血解放はカリアちゃんの命に危険が及んだ時にだけ使ってほしい……いや、それ以外に使っちゃ絶対にダメだ……これはカリアちゃんの命を奪うかもしれない……一度きりの技……」
 さらに一呼吸を置くと、意を決したかのように言葉を押し出した。
「だから……カリアちゃんが危険から逃げるためだけに使ってくれ……決して、戦いのために使っちゃだめだ……それだけ……それだけは……絶対に約束してくれ……」
 そのただならぬタカトの様子にカリアは戸惑った。
 なにか自分がタカトを追い込んだように思えたのである。
 しかし、タカトが懸命に笑い顔を作りながら地面に転がる棍棒へと促すのである。
 ――これは、きっと……タカト君の思い……
 そんな思いのこもった棍棒の柄に手を伸ばし持ち上げようとするカリア。
 ――重い!
 そうwwwタカトは忘れていたのだ、その棍棒の重さのことをwwww
 融合加工を改良することにばかりに気がいって、女の子が持つということをすっかり失念していたのであるwww
 だから当然、その棍棒の重さは以前のまま!
 それどころか、さらなる融合加工を施して、若干、重量は増えていたwww
 持てるか! こんなもの!

 だが、カリアはその棍棒を両手で持つと腰を落とし気合を入れるのだ。
 ――重いけど……この重さは、きっとタカト君の思いに違いない!
 ふんがぁぁぁぁあ!
 気合一発! 勢いよく持ち上がる巨大なチ〇コ!
 しかも、そのチ〇コがカリアの頭上で、いかにも軽そうにクルクルと回っているではないか。
 ちなみに、この棍棒、あの魔装騎兵ですらその重さにたじろぐという代物だ。
 にもかかわらず、カリアはまるでバッターボックスに立つイチローのように片手で棍棒を持つと、まっすぐに前へと突き出していたのである。
 その棍の先にあるのはゴミのスタンドの奥から登る神々しい朝日の輝き!
 それはまるでカリアの決意を強く表すかのようであった。

 ググを前に何かを決意したかのようなカリアは吠える!
「真の力を解放せよ! イマラッチョォォォォ!」
 ググの爪が貫く腹の痛みに耐えながら大声を上げ続けるのだ。
「多段開血解放! ガちんこ魂赭たましゃブロー! 発動っ!」
 その声を合図にするかのように傷口から滲み出していた大量の血液が、まるで無数の蛇のようにカリアの体をすごい勢いでよじ登り、右手の先にある巨棍へと赤い筋を引きながら集まったのである。
 その様子を見るググは焦って腕を抜こうとするが、怪力のカリアの前ではうんともすんとも言わない。
 そして、なんということか!
 次の瞬間、カリアの頭上に掲げられた巨大なチ〇コが中折れしたのである!
 というか、先端に備えられているカリ頭がグニャと曲がったwww
 いや……それはグニャというより、ボッキ! 違った、ボキっ!ていう感じ。
 今や90度に折れ曲がったそのカリ頭。
 しかもそのカリ頭の先端にある尿道のような小さな穴が、先ほどからピクピクと引きつっているのである。
 あぁ……もう……出そう……
 出ちゃう……
 出ちゃう……
 あっ……
 どぴゅ♡
 その瞬間、折れ曲がったカリ頭の瞬間から白濁した何かがすごい勢いで飛び出してきたwww

 噴出される高圧のガス……
 膨張したエネルギーによって周囲の水蒸気があっという間に氷結し白濁したのである。
 それはまさにロケットの液体燃料!
 巨大な物質であっても大気圏外へと吹き飛ばすエネルギーを持っているのだ。
 巨大なチ〇コがいかに大きかろうが、それはロケットよりかははるかに小さい。
 そんな小さきチ〇コの先からロケットを吹き飛ばすほどの高圧ガスが噴出されたのである!
 これはタカトが考えた緊急脱出装置。
 カリアの身に何かが起これば、これを起動してその場から飛んで逃げる予定だったのだ。

 うおぉぉぉぉぉぉ!

 だがしかし、カリアはその噴射による力のベクトルをググへと向けた。
 そして、勢いよく頭上に掲げていた巨棍を振り下ろしたのである。

 魔装騎兵ですら持つことが難しい巨大なチ〇コの質量!
 それをカリアの怪力で振り下ろす。
 そこに、ロケットエンジン並みの加速度が乗算されたのだ!
 その衝突エネルギーはいかほどのものなのか……すでに作者のポンコツ頭脳では計算ができないwww

 ドゴーン!
 巨大なチ〇コが駐屯地の地面を揺るがした。
 激しい音ともに舞い上がる土ぼこり。
 そんな入道雲のような茶色い煙の中から、クルクルと回る物体が一つ飛び上がってきた。
 がキーン
 重い金属音とともに地面に転がるカリ頭。
 どうやら、その衝突エネルギーに耐えきれなかったチ〇コのカリ頭が、本当に中折れしてしまい宙を舞ってしまったのだった。
 
 ヒ―ヒー……ヒ―ヒー……ヒ―ヒー……
 収まりゆく土煙の中でひどく荒い呼吸音が聞こえてくる。

 そこには、左肩からまっすぐに体の半身を叩き潰されたググが膝をついていた。
 残った半身からは内臓がこぼれ落ち、いたるところから魔血が噴水のように噴き出している。
 その傷から見ても、おそらく呼吸をするのもやっとの状態……
 というか、この状態で生きているのか?
 普通、これだけのダメージを食らえば即死は確実。
 いや、即死しなくても、失血死、多臓器不全で死んでしまう事だろう。
 だが、それでもググは生きている。生きているのだ。
 ゴキブリのように……意外と、しぶとい……

 実のところカリアは、ググの中心、すなわち頭からまっすぐに叩きつぶしたかったのである。
 そう、ゴミ捨て場育ちのカリアだから分かるのだ。
 ゴキブリを叩くときには逃げられないように頭から叩くのがセオリー。
 だが、少々、手元がずれて左肩を打ち抜いてしまったのである。
 おそらく、怪力のカリアをしてもカリ頭から発射されるブローの勢いをうまく制御できなかったのだ。
 それほどまでの魂赭たましゃブローの高エネルギー。
 振り下ろされるたのが棍棒であるにもかかわらず、まるで巨大な剣でスパッと切り裂いたかのようなググの傷口の断面からも大いに想像できてしまうのだ。

 予想外の攻撃にググは「ヒ―ヒー……ヒ―ヒー」と言いながら、ふらつき後ろに下がった。
 ヒ―ヒー……ヒ―ヒー……
 うん? もしかして、これは……タカトがこの強大なチ〇コにかけた「この世で一番でかい女」をヒーヒー言わせたいという願望が叶った瞬間ではないのだろうか。
 だって、ググにはチ〇コがないんだからwwww
 しかも、たぶん、女の中ではデカい種類、そしておまけに神民魔人!
 もう、これだけそろっていれば、夢かなったってことでイイんじゃねwww
 
 だが、カリアもまた無事ではなかった。
 真ん中から真っ二つに折れた巨棍で体を支え肩で小刻みに息をする。
 ――ごめんね……タカト君……せっかくもらったこの棍棒……壊しちゃった……
 そんな彼女のわき腹からはおびただしい血液が流れ落ちていた。
 しかも、先ほど強行した多段開血解放……大量の血液をその傷口からしぼりだしていたのである。
 そんなカリアの体は、もはや立っているのがやっとの状態……
 懸命にかすみゆく視界に意識を集中させようとしても、それがたちまち霧散していくのである。
 当然、そんな体では離れゆくググを追撃することなどままならなかった。
 だが、カリアは口から吐き出される血を腕で拭いながらググをにらみつけ笑うのだ。
 「アンタ……ヤりにげは……許さないからね……」

 というのも、あのググの傷、神民魔人と言えども致命傷に違いない。
 この場で絶命させることができなくとも、おそらく、その傷を回復するためにひとまず撤退はやむをえないことだろう。
 神民魔人が撤退すれば、リーダーを失った魔物群れは烏合の衆も同然。
 しかも、城壁の狭い隙間からなだれ込んでくる数はまだ少ないのだ。
 ならば、役に立たない奴隷兵といえども、その数の力で押し返すことができるかもしれないのである。
 ――この勝負! アタイの勝ちだ!

 だがしかし、次の瞬間! ググの傷口から白い液体がドビュっと吹き出すと、無数の肉の触手が壊れた内臓の肉片をまき散らしながら一斉に飛び出したのである。
 無秩序に伸びた触手はうね狂い、互いに互いを絡ませる。
 ついに何本かの太い渦巻くツタになったかと思うと、今度はそれがどんどんと縮んでいくのだ。
 まるで、粘土のようにググの失われた半身に広がっていく。
 そして、それがいつしかググの肉体へと変わっていたのである。

 力なく笑うカリア。
「ははは……アンタ……2回戦は早くないかい……いい子だからさ……もう少し賢者モードでいなよ……」
 いまだ、折れた棍棒を支えにして立っているのがやっとの状態で、しっかりと体を起こせないでいたのであった。

 ヒ―ヒー……ヒ―ヒー……
 一方、ググの息も荒い。
 だが、そんなググはゲルゲと違ってスライムではない。
 どちらかというとウーパールーパーなのである。
 って、ゴキブリじゃなかったのかよ!
 仕方ないじゃん! ゴミ捨て場育ちのカリアにとってウーパールーパーもゴキブリも似たようなものなんだし。
 しかし、たとえ仮にググが、生物界最強の再生能力を持つウーパールーパーであったとしても無尽蔵に分裂再生など繰り返せないのである。
 ということは、ググもまた、かなりの魔の生気を消費しているに違いない。
 そのことはおそらく……ググ自身も分かっている。
 今度また、先ほどと同じような高エネルギーの攻撃を受けたとしたら再生できるかどうか分からないのだ。
 だが、目の前のカリアは虫の息……
 もう、カリアには先ほどの攻撃を放つ力は残っていないことは一目瞭然だった。
 まるで勝利を確信したかのようなググの目が薄ら笑いを浮かべている。
 ヒッヒッフ― ヒッヒッフ―
 そして、目の前のカリアに向かってゆっくりと近づいてくるのであった。

 その様子を遠巻きに見ている奴隷兵たちは一歩も動かない。
 そう、彼らには緑女たちを助ける気が全くないのである。
 このまま互いにぶつかって消耗しきったところで自分たちが突入して漁夫の利を得ようと考えているのだ。
 現に、神民魔人のググなど体が半分無くなっていたのである。
 これなら余裕じゃん!
 なんなら、俺たちが神民魔人倒しちゃう?
  幹部昇進! 支部長就任! スピード出世でいい感じぃ~♪
 おそらく、多くの奴隷兵たちはそう思ったことだろう。
 だが……
 だが……今は違うのだ……
 あれだけ死にかけだったググの半身は元通り……
 そして、ゆっくりと歩を進めているのだ。
 ――あいつは不死身かよ……
 というか……
 ――あんな神民魔人に勝てるわけねぇだろうが……
 ほとんどの奴隷兵たちがまだ戦ってもいないのに負けを覚悟していた。
 そして、切に待ち望むのである……
 悟空――‼ 早く来てくれ――‼
 のようなノリでwww
 魔装騎兵――‼ 早く来てくれ――‼
 じゃないと……マジで俺たち死んじまう……

 ゆっくりと進んでいたググの足が加速する。
 そしてその勢いを弓を引くように引いた右手にのせるのだ。
 矢のように勢いよくはじかれるググの右手。
 その先のとがった爪先が一つにまとまりカリアの顔面を狙って伸びていく。

 その爪の迫る様子がカリアには妙にゆっくりに見えていた。
 折れた巨棍で体を支えるのがやっとのカリア。
 おそらく、その攻撃をよけることはかなうまい……
 ましてや、折れたとはいえ、その重い巨棍でググを迎え撃つなど、まずもって不可能なのだ。
 万事休す……
 もはや、今のカリアには何もすることがなかったのである。
 ただ、目の前に伸びてくる爪をじっと見つめるだけ……
 ――あの爪に貫かれたら……きっとアタイは死ぬんだろうな……
 そう、思うカリアはそっと目を閉じた。
 
 迫りくる死。

 しかし、カリアには不思議と死の恐怖は無かった。
 それよりもカリアの心を埋め尽くしていたのは、ホッとするかのような安堵感。
 これでやっと緑女という自分の人生が終わるのだ。
 生餌として放り込まれた檻の中……緑の眼が取り囲んだあの恐怖。
 スラムのゴミ捨て場……唯一のご馳走がゴキブリだった人あらざる生活。
 駐屯地の最前線……そこでも誹謗中傷が常に付きまとっていた。
 そんなことを思いだすと……なぜか死んでもいいような気がしてくるのだ。

 だが、そんな時に浮かぶのがタカトの笑顔……
 あのゴミ捨て場で笑いあったわずかな時間……
 ――今度生まれ変わったら、タカト君のような素敵な旦那様と結婚して……赤ちゃんとか抱きたいな……
 そんなことを思うカリアの目じりから涙が一粒こぼれ落つ……
 ただ、願わくば、人としての幸せをほんのわずかでも味わってみたかった。
 もし、この世界に来世と言うものがあるのなら、来世は奴隷であってもかまわない……せめて……誰かと家庭というものを作ってみたかった。
 貧乏でもいいのだ……
 ただただ……夫と子供と楽しく笑いたい……
 誰かと一緒に笑ってみたかった……
 そう、あの時みたいに……もう一度、笑ってみたかった……

 そんなカリアの口元がかすかに微笑んでいた。

 第45話 激闘!第六駐屯地!(20) 緑女のカリア より


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