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#28 5年理科「もののとけ方」③

5年生理科の「もののとけ方」の単元で、学習のまとめに話す活動を取り入れています。

例えば、ものが水にとける量には限界があるのだろうか?という問いに対し、予想をして、実験をしたあとに、結果から考えられることやまとめをタブレットに向かって説明し、その動画を提出するという感じです。

これまで通り、普通にノートに考察やまとめを書く活動を行ってもよかったのですが、3つのねらいをもって取り組んでみています。

1つ目はタブレットを使った表現に慣れること。
子どもたちはこのような活動に不慣れで、自分の声や顔が映ることに少し抵抗がある子も多いです。
ただ今後、オンラインも含めてこういった表現をする機会というのは増えると思うので、経験しておくことでそういった機会でもスムーズに活動に取り組めるようになるのではないかと思います。

2つ目は全員に話す機会を作ること。
この方法だと全員が授業の中で話すということをしないといけません。
これまで誰かが発表してくれたらいいやとなっていた子も自分の言葉で説明する必要が出てきます。
自分ごとになるので、「伝える」という力を伸ばすのに効果があるのではないかと思います。

3つ目は学習内容を定着させること。
授業の最後にこの活動があるとわかっているので、何を話すかを考えないといけません。
そのため、これまで以上に予想や実験が自分ごとになります。
また、子どもたちは説明がうまくいかないと何度もやり直します。
説明するときはノートや教科書を見れないので、何度も練習する子もいます。
その日の授業を強くイメージし、まとめを繰り返すことで学習内容も定着していくのではないかと思います。

ここまで取り組んでみて、この3つそれぞれに効果が出ているように思います。
だんだんと要領をつかんできて、上手に説明できる子も出てきました。
自分の説明を聞いてみたり、説明前に何度も練習していたり、試行錯誤しながら活動に取り組めていると思います。

ただ、説明となるとハードルが高く、自分はできないとなってしまう子やとりあえず最低限のまとめだけ言ったらいいだろうという子がいるという課題もあります。
そこへどうアプローチしていったらいいか考えながら、もう少し取り組んでみたいと思います。

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