私には、特に強烈なこだわりを持ったやりたいことが無いから、人生の方向性を決めることに苦慮することが多い。

そういう私が新たな気づきを得たのが、以下の記事である。

要旨としては、「時代を先読みして狙いを持ってスキルを選定してリスキリングを行うよりも、今の自分が興味を持てることに取り組んでスキル化し、積みあがった複数のスキルを組み合わせて、そのときどきの社会において求められそうなものを創り出していくのが良い」ということだ。

これは、私のような人間にとっては珍しく好都合なニュースだ。それは、私が自らゴールや目標を設定するのは苦手で向いていない代わりに、目の前のわかりやすい目標がありさえすれば比較的頑張れるタイプだからだ。

だから、あまり長期的なキャリアを考えすぎずに、今目の前の興味がある物事に取り組んでみて、一定の能力や様々な経験を積み続けることができれば、のちにそれをうまく活かしたり組み合わせたりすることで、戦うことができるかもしれないのだ。

そう考えると、やっぱり私は、今自分が興味のあること、気が向くことに挑戦していた方がいいだろう、と思う。

そのうちの1つが、起業だ。

売りたいものは特に無いし、お金をたくさん稼ぎたいわけでもないが、とにかく自分でビジネスをやる、お金を生み出す、ということを試しにやってみたい、という興味がある。ただそれだけだ。

もしそのつもりでやるならば、マインド的には非常に好都合ではあるかもしれない。それは、「失敗したら、潰せばいい」と思えるからだ。成功にこだわっていないなら、とにかくやってみればいいだけだ。

ビジネスなり、それ以外のことでも、思いついているけど実行しない人間がほとんどである。だから、夢を叶えるのは難しいのだ。売れる保証ができる前に、始める方が大事なのである。

私の場合は、自分の得意を活かすのであれば、ビジネスアイディアのタネは人からもらって、スタートアップと足場作りは自分で進めて、軌道に乗った後に自分のこだわりたいところが無くなったら誰かに売って次に行く、みたいな感じがいいのだろうな、と想像する。

まぁそう予定通りにはいかないだろうけど、そのときに可能な、できる限りの自分なりの分析結果を自分で信じて、うまくいかなければその都度修正するしかない。

そういう不確かさも楽しめるような人間でありたいことには変わりはないのだ。