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ドラマ陸王に嗚咽を漏らす。

池井戸潤さん原作の物語は中小企業の経営者への応援歌である。
半沢直樹しかり、下町ロケットしかり。

陸王は小説で読み、多くの感動を頂いていた。
ドラマ化されて、役所さん主演と聞き、もう、泣かされるに決まっているからと、敬遠していたが、Amazonプライムでみつけて、第一話を見てしまう。

案の定、嗚咽を漏らすくらいに号泣したのだった。

中小企業の社長ともなると、仕事のピンチの時に、決まって、家族の問題やら、銀行融資やら、ライバル企業との軋轢やら、これでもか、と、襲ってくる。
なんとか一つの問題クリアしたかと思うと、また次の問題が襲ってくる。
そういう経験が誰しもあるだろう。

そう言った過去の記憶と、ビシビシとリンクしてしまい、心を揺さぶられてしまうのだ。

音楽の入るタイミング、役者の渾身の顔芸。もう、瞬時に涙腺が緩むのである。

演出家の思う壺のように転がされまくってしまうのだ。
そんな転がされまくる私は割と単純なオジサンという事でもある。

この経験値は、果たしてどうなのか。

風の時代と言われる令和。
これまでの価値観がぐるっとひっくり返ると良く耳にするようになった。

クリスタル世代の30歳くらいの若者は、経験値という鎧を脱ぎ捨てる事がなかなか出来ない我々50代を尻目に、さっそうと、時代の風に乗り始めているように見える。

池井戸潤作品に、嗚咽をもらし、やっぱ、そうだよな、と、我が意を得たりと膝を叩く事は、ノスタルジーに浸り続ける事かもしれない。
ふと、そう思った。

そう思いながらも、やっぱ、見たくなっちゃうよね。

頭の硬い銀行に翻弄される時代は終わり、クラウドファンディングで秒速で資金を集められる時代。

ビッグウェーブの第一波に乗るか、そるか。そういうタイミングが来ているなと思う。

そして、ノスタルジーに浸り続けるのも、また、それも良し。

そんな事を感じるのだった。

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